2011/10/25
ある日の午前外来の終りかけ
つい、口から出た
自分が担当医でない患者さん、全く知らない患者さんが、午前の受付時刻を過ぎたか過ぎないかの、ぎりぎり時刻で受診申し込みをしたのだ
もちろん、予約外の患者さんである
当然、診察室に回って来るのはもっと後となる
看護師は、 「いつもの担当医が診療を終えて、診察場から出て行ってしまったので診て欲しい」 と僕に言う
そこで思わず発した言葉がこれである
どうせ診るのなら、もっと気持ちよく受ければいいものを
「ひとこと余分」 とはこのことだ
その日、僕は当直明けですぐに午前外来に入った
そして、すべての患者さんの診察をようやく終え、「これで少し解放されるんだ」と思った矢先のことだった
そのため、突然の、想定外の患者診察依頼にイラついたことは確かだ
結局、普通に診察、投薬をして、患者さんには帰ってもらったが、後味は悪かった
「診させてもらえて嬉しい」 という心情に何故ならないのだ!
人から頼られるということは、本当に幸せなことなのに
いつもなら、きっと、さりげなく引き受けたように思う
しかし、正直、その時は疲れていた
だから、不親切な対応となってしまった
ナースが、折角、僕を頼りにしてくれたのに、申し訳ないことをしてしまった
こんなことを、帰宅するまで、うじうじと考えた
自分の嫌な一面を見た一日であった
よし、明日からは、リセットだ