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No.277 手紙

2013/12/18

最近、手紙を書いた

手紙を書く、といっても、普段書かないから、便箋やら封筒やら切手など、手許にはない
だから、まずこれらを買いに行くことから始めた

便箋 5から 6枚ほどの、比較的長い手紙

内容は、お礼やら近況報告など

返信を要するような手紙でもなく、僕は別にそれを期待などしていなかった
にもかかわらず、先日、返信が届いた

そこには、見慣れた、懐かしいペン字で

近況報告が書いてあり、続いて僕を気遣ってくれている言葉が溢れていた
肉筆の文字は、書いている人の、心や性格や、感情の動きさえも表現する
書いている時の表情までもが伝わってくる

手紙を書くには、それだけの時間がかかる

忙しい中、僕のために、大切な時間をくれたのだ
それだけで、もう感動である

ビジネスメールは電子メールで十分である

そのほうが圧倒的に時間短縮に繋がり、かつ合理的だ

携帯メール全盛の世の中だけれど

どんなに絵文字や顔文字やデコメを使おうと、既製品を利用しているに過ぎず、文字は無感情の活字である

タイプライターがあった欧米では

古くから活字でやりとりする文化が根付いていた
けれど、ごく親しい人にメールを送る場合は、今でも自筆で書くというのが常識だと聞く

年賀状は書かない僕だが、年賀状を書く人に言いたい

「表も裏も活字だけ」というのは、もうやめにしませんか」

そんな賀状なら、送らないほうがまだまし、というものだ

だって、受け取った側は嬉しくも有り難くもないから
そんな賀状は、ただ事務的に処理されるだけだ

話はそれてしまった

その返信は、時々読み返そうと思って、クリアファイルに入れた

へこんだ時や、寂しくなった時に読み返そうと思って

きっと元気をもらえるに違いないから

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