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No.290 氷山の一角

2014/02/10

僕は少し前、高校時代の同級生 (経済学部出身) と話をしたことがある

彼は、一部上場企業で営業を統括する幹部社員となっていた

彼は言った

  • 「談合が犯罪だというが、現場は談合なしではやって行けない」
  • 「談合がなければ、資金力のないメーカーは受注できないから皆倒産している」
  • 「談合はどこでもやっている必要悪だ」

当時、世間知らずだった僕は、自分の耳を疑った

一体、どこまでが本当の話なのか

飲みの席だったから定かではない
そんな彼は、今、会社のトップとなっている

摘発される談合事件は、氷山の一角に過ぎないのだろうか?

これに似ているか、似ていないかはよくわからないが

しばしば新聞などで取上げられる 「贈収賄事件」
ちんけな額の贈収賄ばかりが摘発されるが、実は、これは氷山の一角であって、もっともっと上の立場の人間は、ごく日常的に、しれっと多額の贈収賄をしているのではないだろうか
ごく日常的な習慣のために、きっと罪の意識は薄い

贈収賄は

江戸時代から 「袖の下、まいない」 などと言い、有名な川柳もあるくらいだ
「まいない」 は日本の悪しき伝統であって、今になってもその伝統は引き継がれているとしても不思議ではない
日本など、まだましなほうで、世界にはもっとひどい国もあると聞く

贈収賄は、現金などを当事者間で直接受け渡しすることが殆どだろう

だから当事者同士が他に漏らしでもしない限り、絶対に発覚することはない理屈だ

しかし、日常的に行われ、罪の意識も低いから、つい無防備になる

だから安易に秘書などを同行させたりする
そして、知らぬ間に噂になったりする
そんな場合に摘発が行われるのか

これは僕の妄想であってほしいと思う

しかし、氷山の一角はどこにでも転がっている

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