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No.441 デジタルタトウー

2016/06/24

「いったん ネット上に公開された 書き込みや 個人情報などが、一度拡散してしまうと、後から 消すことが 極めて困難であることを、入墨を 後から消すことが困難であることに喩えた表現」

2013年の TEDカンファランスで

ファン ・ エンリケスが 行った講演の中で 使われ 注目を集めるようになった、と ウィキにはある

最近は ネット上の

電子掲示板、 ツイートや ブログ、 各種の SNSに 書き込んだ コメントや 画像が、本人の意図に反して 複製され ネット上で 急速に拡散することがあり、所謂 「炎上」 が 後を絶たない

世の中には いろいろな意見があり

自分の意見を 公表することは 言論の自由として 憲法で 保証されているのにも拘わらず、ネットに 投稿した途端、 袋叩きに合うことがある
袋叩きにあうような 発言をするほうが悪いのか、はたまた 些細な 言葉尻を取上げて 袋叩きにするほうが悪いのか

インターネットが 発達する前、こんなことは 起こらなかった

仲間同士で 何を語っても、どんな 差別的発言をしても 社会問題となることなどなかった
もちろん 今だって 居酒屋で 仲間同士 どんな極端な雑談をしようと、逮捕されることなどない
問題は インターネット上で発言するから ややこしいことになるのである


インターネットが あまりにも日常的になり

つい 居酒屋会話のつもりで ツイートしてしまうのかも知れぬ
しかし 問題は、インターネットは 世界中の 誰もが閲覧できる という点であり、拡散すれば それを いちいち見つけて 削除することなど 不可能であるという点である

個人の 些細な発言が

他国から 「日本人は ・ ・ ・ 」 という 見方を されてしまうことだってある ということに 案外無頓着な人が 多いという 事実がある

「言論の自由」

すなわち 日本国憲法 21条の 「表現の自由」 とは 主として、 国家や 政治に対して 自分の意見を述べることが 自由であるという 意味であり、 戦前、 言論の 国家統制がなされたことに対する 改正を意味する

これを気軽に

「国民は 何を言っても 憲法で保護される」 と 拡大解釈している人が いるのではないだろうか

常識で考えても わかることなのだが

他人への 誹謗中傷は、たとえ それが真実であったとしても ネットを通じて 世間に 公表するべきではない
名誉毀損で 訴えられることだって ありうる

誰もが知っている あの有名な 「○ちゃんねる」 は

どの スレッドも 職域などの人達に対する 個人を ターゲットとした 誹謗中傷や 個人情報暴露の 嵐であった
(今は 少し異なっているが)
ネット社会になり、人は 顔が 見えないという 「利点」 を 悪用して 気軽に 他人の悪口が 言えるようになってしまった


SNS上に

自身の 顔写真を含めた 個人情報を 垂れ流して、危機感を 感じないのだろうか?
ネットを見る人は 善人ばかりではないのだ

入社試験では

過去の ネット発言が 採用担当者に 把握されてしまうことだってある

「言って良いことと 悪いことがある」 とは

しばしば使われる フレーズであるが、現代社会において この フレーズは ネット発言に対して もっとも ぴったりするように思われてならない

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