ホーム > Dr.ブログ > No.450 ライブ

  • 救急の場合
  • 診療時間
  • 面会時間
  • 人間ドック
  • フロアマップ
  • 川口正展のなるほどザ・メディスン
  • Dr.ブログ

No.450 ライブ

2016/09/08

先日、自宅で ジャズライブをひらいた

知人のN氏は サックス奏者である
5月の ある日、 N氏に 「僕の自宅で ライブをできないだろうか?」 と 相談したところ、 「ベース、 ピアノ、 ドラムスを加えた カルテットは どうか」 と、快く引き受けていただくことができた
そして、とんとん拍子に 話は進み、開催は 9月 3日と 決まった

自宅は もともと ライブ会場を イメージして設計したので

1階部分は 縦長で、がらんとした ホールであり、 3mほどの カウンターと、その裏側に 厨房スペースを備える
今回、これを さらに改造して、ステージを作り、ステージの照明のため、梁に レールライトを設置した


50年代生まれの 僕らは ジャズ世代であり

高校生のころから ハードバップ や モードジャズ など、モダンジャズを 聴いて育った
故マイルスデイビスも 現役で活躍していたし、現在 いまだ現役の ソニーロリンズの新譜も 毎月のように発売されていた

名古屋近辺で暮らしていた頃は

毎夜ライブをしている 「ジャズイン ・ ラブリー」 や 「スターアイズ」、また、良質の音のする スピーカーから レコードのジャズが 流れていて、とても居心地のよい 「YURI」 などに 足しげく通っていたものだった
長野に移住して、暫く通っていた ライブハウス、 「グルービー」 は 僕の好きな店であったが 閉店してしまった

そんなわけで

ここのところ 暫く ジャズの 生演奏を 聴く機会がなく、寂しい思いをしていたから、僕が 勝手に 「Jazz night in Iizuna」 と 名づけた 今回の企画は 是非とも成功させたかった

しかし、ジャズ好みの人が 少なくなった 今日

聴衆が 果たして どれだけ集まって来てくれるのかが 懸念された
近年、 ジャズを聴く 若い世代が 少なくなっていると聞く
ジャズの CDは 「 3000枚も売れれば 大ヒット」 とさえ 言われるのだ

職場の 各部所の同僚を誘い、近隣の人達に 手書きの案内状を配った


8月の 最終週は 忙しかった

ケータリングの手配、引っ越し中のため、自宅に散乱する 様々な物体の処理、 整理、 当日用の飲み物の買出し などなど
片付け下手の僕は、手のつけようもなく 散らばった部屋を見ては、毎日 ため息をついていたが、幸い 同僚達が、散らかし放題の厨房を 1日で 見事に整理整頓してくれたことには 感激した
とても 嬉しかったし、何より 本当に助かった

そして迎えた 9月 3日の土曜日

診療日であったが 午後 1時には 診療を終えることができ、午後 2時に 楽器が搬入され、 2時半 開場、 3時に 第 1ステージ開演、少しの休憩をはさみ、 4時からの 第 2ステージと、幸いなことに 滞りなく ライブは進んだ
心配していた聴衆も 30余人が来て下さって、準備した椅子も 不足する状態であった

迫力があり かつ 美しいメロディーを奏でる サックス、体の奥に 染み入るような 超低音が感動の ウッドベース、繊細 かつ 華麗な ピアノ、 ソロパートが 怒涛の ドラム

久しぶりに聴いたジャズ演奏は どの曲も すばらしかった
凄かった

多くの 聴衆と共に

しかも 間近で 生演奏を聴くことのできた この日の感動を、僕は 一生忘れない

僕の わがままに付き合って下さった 演奏者の方々と 聴衆の方々に 感謝感謝である

 |