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No.463 錫

2016/12/02

(すず) 製の食器は美しい

銀色を放ち、本物の銀とは異なり 黒ずんだりしない
鉄板に 錫でメッキして防錆効果を得る(ブリキ)のように、錫は 錆に強い
昔は、金 ・ 銀 ・ 錫 と いわれ、金銀とともに 貴金属扱いされたとも聞


そんな錫製品に なぜか魅せられてしまった

ネット検索で、小布施に 錫製品のセレクトショップがあると知り、ある休日、僕は 早速出かけた
飯綱町から小布施までは 15km未満である
休日のため 小布施市内は観光客で混雑していたが、 20分ほどのドライブでショップに到着した

ショップ内には

陶磁器を中心に センス良い作品が多数展示してあったが、今回の目的は 「錫」
店長さんに尋ねると、錫製品の展示コーナーに案内された

そこには

ぐい飲み、 コップ、 ピッチャー、 平皿など、点数は多くないが、どれも魅力的な作品ばかりが展示されている

心は、 「これ全部下さい」 であったが

錫製品は かなり高価であり、しかも 名のある作家が造った一品物だから、すべて購入すれば 数十万円は下らない

仕方なく 選びに選んで、結局 6点の購入を決めた

店長さんから 錫製品メインテナンスについて意外な注意を聞いた
「冷凍庫で凍らせないでください。割れます」
錫は 金属なのに割れるのだ

総額 約 6万円

これが高いか安いか、購入者の満足を考慮すれば 十分に納得の行く出費ではあった


帰宅して、早速、冷酒を、錫の ぐい飲みに注ぎ、試飲してみた

陶製のぐい飲みと比べると、比熱の小さい金属であるから、持っている手が 「とにかく冷たい」 というのが 第一印象だった


酒が 特に旨く感じるわけではないが

美しい錫製品群を眺めているだけで楽しく、とても幸せな気持ちになるのは、少々贅沢ではあったが 良い買い物をしたということだろうか

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