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chap.024 ボルンホルム病

2016/04/15

「こんな病名 聞いたことがない」 という人もいるでしょう

Bornholm と綴ります
日本語別名を 「流行性胸間筋肉痛」 、または 「流行性筋痛症」 という ウイルス性筋炎のひとつです


症状は 非常に特徴的で、突然の 胸骨下の突き刺すような強い痛みで始まります

症状が 心筋梗塞などと紛らわしく、すぐには 正診に辿りつかない場合が殆どです
40℃もの 高熱を伴うこともあり、ますます 診断を混乱させます

20~ 40歳代の 比較的若い世代に多く発症し、体動や 咳、深吸気により 痛みが増強することが特徴です


突然発症のように見えますが

実は、 1週間以内に 軽い上腹部痛や 違和感、 倦怠感、 頭痛、 筋肉痛などの 前駆症状があることがあり、よく問診をしないと わかりません

痛みは 前胸部や 上腹部、 背部が多く、激痛であるため

内臓や 心血管疾患を考えてしまいがちですが、あくまでも 筋肉の痛みのため、この病気の存在を知ってさえいれば、診断にたどり着くことは それほど難しくありません
痛い部分を握ると 痛みが増大することから 筋疾患であることがわかります
筋肉由来の酵素 (CPK LDH AST) が 上昇することもありますが 必発ではありません


原因となる病原体は

子供の 夏風邪の原因病原体のひとつ、コクサッキーB群あるいは A群ウイルスです
なお、ウイルスは 一般に筋炎を起こしやすく、 インフルエンザ、 パラインフルエンザ、 エコー、 アデノ、 単純ヘルペス、 サイトメガロ、 HIVなどのウイルスによっても 筋炎は起き得ます


ボルンホルム病の治療は 一般的な 消炎鎮痛薬だけであり、自然経過で治ってゆきます

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