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No.079 コントローラータイプ

2011/10/17

○○メディカルという、医師向けの月刊誌に目を通していた時のこと

「コーチング」 のコーナーで 「仕事は優秀だが、人望がない医局員を講師に昇格させてもいいものか」 という、恐らく模擬質問に対して、コーチングの専門家が回答した中に出てきた単語である
「コントローラータイプ? とっくに知っているよ」 という方も多いとは思うが、残念ながら僕は知らなかった
「コントローラータイプとは、自己主張が強く、感情表現や気配りが下手な人をさす」 と回答者は述べている

興味が出てきた

早速ウィキで調べる
コーチ21(株)の開発したツールによると、ヒトには

コントローラータイプ
行動的で、過程よりも結果重視、ペースが速く、自分の思った通りに物事を進めることを好むが、感情が出にくい
プロモータータイプ
人と活気のあることをすることを好み、自発的でハイテンション、新しいことを立ち上げるのが得意、感情が出やすい
アナライザータイプ
情報を集め、物事を客観的に捉え、完全主義で、感情はあまり出さない
サポータータイプ
人との協力関係を重視し、人の感情の機微に敏感で、気配りに長ける、感情が出やすい

の4タイプがあるという
すなわちヒトは以上4型のどれかに分類されるというのである
(コーチ21の伊藤社長、僕の理解が間違っていたら、どうかご容赦下さい)

単語が長いので、以下、

  • コントローラーを
  • プロモーターを
  • アナライザーを
  • サポーターを

と省略する

古くは、三国志に登場する曹操

Cタイプの典型であろう
日本なら織田信長、いや、彼ばかりではなく、戦上手と言われる戦国の武将達は皆、Cタイプだったはずだ
サダム・フセイン も カダフィー も カストロ も 毛択東 もCタイプだったのだろう

感情が出やすいP、Sタイプはわかりやすい

一方、感情が顔に出にくい C、Aタイプは、 「一体、何を考えているのかわからない」 ということになる

自分はどれに当てはまるのかと考えたが

ぴったりあてはまらなくて、結局、強いて言うなら、Pタイプ に近いかも知れない
それぞれのタイプは、ある程度重なっているのが普通だと思う
だが、どのタイプに最も近いかで判定するところに意味があるのだろう

とにかく、このタイプ分けを知ってからは

僕は周囲の人を観察するようになった
ああー、この人はCタイプ、あの人はAタイプなんだ
これが、面白い

さて、何かを、いくつかのパターンに分類するという手法は

古くから、種々の分野で存在し、それなりに人々を説得する力がある

血液型にしてもそうだ

4つの血液型によって性格が分類される錯覚に陥っている人は多い
根拠がないと証明されているにもかかわらず、今だに巷では 「あー、わかるわかる、やっぱり君は典型的なB型だね」 などの会話が出る場面が多い
真剣にそう思っているかどうかは別として、血液型で会話の流れがスムーズにつながって行くから、血液型の話は消えることなく、今も巷で続いているわけだ

待てよ
Cタイプ と Pタイプは 血液型では O型、  Aタイプは A型、  Sタイプは B型と似てないか?

話変わって

かつて、ヒトの性格を タイプAタイプB とに分類する方法がもてはやされた時期があった
この概念は、フリードマンMR らによって提案されたものだが、もう知らない人も多いと思うので簡単に説明する

タイプA:
基本的に仕事人間であり、競争心や出世欲が強く、他人に攻撃的、列に並ぶのが嫌い
タイプB:
それ以外の人

疾患との関連が重要で、タイプAの人は心血管病が多いとの学説である

暫くこの学説は信じられていたが、環境や立場の変化によってタイプAの人がタイプBになったりすることがわかり、結局、先天的にタイプA、タイプBが存在しているわけではないという結論となった
だから、今ではあまり、顧見られることがなくなってしまった

 

今回は、落ちがありませんでした

おわり

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