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No.085 リチウムイオン電池

2011/11/04

充電可能なリチウムイオン電池は

今や 電気自動車 ハイブリッド車 のバッテリーとして、また 携帯電話 パソコン などの電源として、きわめて多くの分野で必要不可欠なバッテリーである
だから、世界のリチウムイオン電池市場は、爆発的速度で拡大し、現在、全世界で 1兆円超え規模となり、さらに矢野経済研究所の試算によると 2015年度には 3兆560億円に膨れ上がるという

リチウムイオン電池は

その製造工程において、レアメタルであるコバルトを使う
レアメタルであるからには高価で、リチウムイオン電池の価格の、実に7割をコバルトが占めている

さて、近年、コバルトを使わないリチウムイオン電池が開発された

これは、コバルトのかわりに臭化トリオキソトリアンギュレンという有機化合物を用いる
コバルトを用いないことで、従来のリチウムイオン電池より軽量で、より安価、そして、蓄電容量もはるかに大きくなるという、いいことづくめのリチウムイオン電池である
実はこの新技術は、世界にさきがけ、日本が開発した(阪大、大市大)

この話題は、メディアではあまり大きく取り上げられなかったが、最近明るい話題がない日本にとって、実に大きな出来事であると思う
この新しい電池の実用化が成功すれば、日本には莫大な利益がもたらされ、かつ、世界ではリチウムイオン電池を用いた製品の性能が数段アップすることであろう

資源国でない日本は、技術力で世界の先進国に伍してきた

その、お家芸である技術力も、他の諸外国に先を越されそうになっていた中、とても明るい、希望の見える話題であり、改めて日本の科学技術力の健在を痛感した次第である

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