2012/04/26
すなわち、外来診療はおこなわず、入院患者の診療に徹した医師のことだ
米国では一般化しているらしい 「分業」 システムである
日本の病院勤務医は、午前中は検査や外来診療を行い、午後に病棟診療を行う場合が多い
すなわち、 1人の医師が、外来診療と、入院患者の診療をおこなう
良い面 と 悪い面とが存在すると思う
この病院には外来がない
オープンシステムと呼び、病院と契約した開業医が、入院を要する患者を紹介してくるのだ
と言っても、実際には開業医が直接治療にかかわることは少なく、紹介元の開業医は、時々、治療経過を見に来たり、入院担当の主治医と、治療に関するディスカッションをするため訪れたりする程度だった
日本では殆どなかった 「オープンシステム」 が機能していたことは画期的であった
まず 6階の重症患者や、新規入院患者の回診、治療を行い、昼~夕と病棟を下り、夕方になる頃には、比較的慢性的疾患、例えば糖尿病などの患者が入院している 2階病棟の患者診療をする
外来診療がない分、病棟業務や検査に専念できることは嬉しかった
外来と病棟を診る場合は、外来診療は自分のペースで進まない
常に患者のペースで進む
患者が多い日は忙しい
新患を診れば、時間がかかる
病棟の担当患者が急変すれば、病棟に駆けつけなければならない
その間、外来患者を待たせることになる
心苦しいが仕方ない
医者は外来患者と病棟患者のはざまで、精神的ストレスを強いられる
「外来患者さんには時間の予定、都合もあるだろう」 と思って
こちらの事情もわかって頂けるのか、病棟処置が終るまで待っていてくれるのは嬉しいし、恐縮だ
すでに、自然に病棟専門の医師ができていることだろう
しかし、多くの中小病院では、依然として従来方式が続いている
いわゆる 「総合医」 で、特に専門性があるわけではなく、専門分野はすべて、 「専門医」 にコンサルトするらしい
要するに、入院患者の総合マネージメントを行うだけの役割と聞く
これは、わが国では、あまり真似したくない方式だ