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No.150  2世

2012/05/02

医者は 2世が多い

医者は、自分の子供を医者にしたがる傾向がある

なぜだろう?

  • 医師としての職業に大きな魅力を感じているからなのか?
  • 自分が医師として、いい思いをしてきたからなのか?
  • 医師以外の世界を知らないからなのか?

でも、医師は天才的な能力が必要とされず

正しい訓練さえ受ければ、それなりの技術は誰でも身につくから、 2世であろうと、問題はない

ただ、医者にはなりたくないと思っている自立している子供に

「医者になれ」 というのは酷というものだ
「医学部卒業」 では、どこの企業も敬遠して、求人がないし、一生、医師以外の職業選択ができないことになる

もっとも、弁護士になるという手はあるようで

すでに何人かが医師免許を持ちながら司法試験に合格して、法曹界で活躍している
しかし、これらは、ほんの一握りの優秀な人達である

さて、偉大な父を持つ 2代目のうち、かわいそうな例を挙げる

武将の場合、それは顕著だ

平清盛の子 宗盛
時代も悪かったが、平氏一門とともに滅ぼされた
信長の子 信雄
信長の遺伝子を受け継いでいるはずだが・・・残念な武将だった
秀吉の子 秀頼
淀殿に振り回され、実戦経験も統帥経験もなく、一生大坂城から出ることもなく、大坂城とともに散った
頼朝の子 頼家
夭折したので力量のほどは不明
家康の子 秀忠
家康の庇護のもと、そつなく内政をこなしたが、家康あっての存在
信玄の子 勝頼
戦上手と言われたが、信玄ほどのカリスマ性は持ち得ず、武田家を滅亡に導いた

などか
これらは、父があまりにも偉大であったための悲劇だろう

さて、医者や武将以外ではどうだろう

現代は、武将とは異なり、戦もなく、父以上の天才的能力など、全く必要とされない
ただし、スポーツの世界は、やはり、真の天才的能力が要求される
したがって、球界の伝説、長嶋茂雄の長男は、結局、球界から去った
天才イチローの 2世の未来も未知だ

それ以外の職業では

2世は親と同じ職業で結構活躍できている
これは、別に少しも悪いことではない

芸能界や政界では

2世は、個人の能力というよりも、スタートが親の七光り現象のため、アドバンテージがついている分、得をしている
また、周囲には自己の利害関係から、盛り上げてくれる人もたくさんいる

芸能界では
  • 東八郎の子 東MAX(アズマックス)
  • 多岐川裕美の子 多岐川華子
  • 三國連太郎の子 佐藤浩市
政界では
  • 小沢一郎
  • (故)鳩山威一郎
  • 安倍晋太郎
  • 田中真紀子

など

結論:

2世として活躍するには、親と同等か、それ以上の才能が必要である

医者をのぞいて

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