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No.152 休日分散

2012/05/09

ゴールデンウイークも終った

今年は最大で 9連休ということで、 GWの人出は多かった
高速道路の渋滞、満員の新幹線、人で溢れかえる空港
これらの様子を、テレビは例年の如く映し出す

不景気が続き、GDPが減少し

一次産業も二次産業も停滞が始まり、日本の負債残高が 1000兆円を超えているというのに

  • 「日本経済が破綻するなんてことは考えられないし」
  • 「不況なのは、別に日本だけのことではないし」
  • 「政府がきっと何とかしてくれるし」

とでも、国民は思っているのか?
そもそも、日本をこんな状況に導いたのは、政府 (政策) そのものであると言うのに

「専門家」 は言う

  • 「日本はギリシアと異なり、国債保有の 95%が日本人だから大丈夫」
  • 「日本の場合、個人の金融資産が 1400兆円余り、国家全体では 5600兆円の金融資産があるから大丈夫」
  • 「日本は国家の資産や外貨準備高が大きいから大丈夫」

などなど

でも、どう説明されても、歳出が約 90兆、税収が約 40兆円余り

バランスが悪すぎる
会社なら、とっくに破綻しているような状況だ
この現状を見ると、経済の素人である僕でも
「このまま続いて、本当に大丈夫?」 と、さすがに思わざるを得ない

「専門家」 は、国民のパニックを防ぐため

いろいろな数字を持ち出して、マジックを見せているに過ぎないのでは? と思ってしまう

この不景気で税収が増えるとも思われないし

高齢化によって歳出は増加の一途だし、歳入と歳出のバランスは更に更に悪化するしかないのではないか?

きっと、 GWの 9日間で多くの消費があり、現金が動いた

少なくても、この 9日間、日本の消費経済だけは 「好況」 を呈したことであろう

さて、連休の混雑を防ぐため

休日を分散させようとする考え方があるらしい

しかし、だ

  • 日本人は行列に並ぶのが好きなのだ
  • 渋滞覚悟で行楽地に出かけるのが好きなのだ
  • 行楽地に出かけても、大勢の行楽客がいるから楽しいのだ

日本人にとって、行楽とは

自分と同じ考えで行楽に来る群集を見に行くことなのかも知れない
だから、有給休暇も取らず、そのかわり GWや、盆暮れに、帰省 ・ 行楽と、忙しい

では、これを廃止し、分散型の休暇としたらどうだろうか?

きっと、行楽地は閑散とし、観光・行楽による一家の年間支出は激減するだろう
当然、日本の経済にも影響は及ぶ

日本人は欧米人ほど合理的ではない

合理的でない、何かわからないものに、心理は動かされている
この日本人の特性を知らずして、休日分散などを考えるのは時期早尚というものだ

  • ん?
  • GWの混雑?

これでいいのだっ!

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