2014/06/23
所属する政党の方針と異なる意見を持っていたとしよう
その場合、A氏は、自分の意見を曲げて党の方針に従うか、離党するしかない
A議員が 「党議拘束」 を遵守し、 「党に属しているメリット」 を重視すれば、政治家としての信念を曲げて、党の方針に従うしかないだろう
後者が大部分の 「政治家」 の姿勢であろうと思う
これは政党政治 (議院内閣制) の大きな欠点であると同時に、国会運営を円滑に進めることができるというメリットでもある
そして、 1932年の 5.15事件を契機に、わずか 14年で終りを遂げた
本格的な政党内閣は第二次世界大戦後に誕生して、今日に至る
現在に至るまで、小さな新党の乱立、節操のない党の再編、の連続である
僕の目には、一種のゲーム、 「大人の部活」 としか映らない
そういえば、かつて 「二院クラブ」 という政党があった
「党利」 とか 「党略」 などという用語が存在すること自体、心地良いものではない
というのは、単なる建前に過ぎないと、僕は思う
割り算をすると、有権者の約 20万人にひとりが衆議院議員である
一人の議員が 20万人の声を代表することなど、出来るはずがない
上記の理論では、そんなことは、日本の政治では、たいした意味を持たないことになる
「国会議員とは、国家運営に直接携わる権利を与えられた、ごく少数の特別な人」
と考えるのが正しい
国民の手の届かぬところで、どんどんと作られても、国民は 「素直に」 従うしかない
極論すれば、一般国民の意思は政治には反映されないシステムが完成している
それにしても、日本国民は本当に 「素直」 だ
デモや暴動やクーデターの起きる下地が全くないのは、日本人の民度が高いからなのか?
「政治の素人である一般国民の多種多様な意見をいちいち聞いていたら国家運営などできない、政治は政治のプロに任せて置けばよいのだ」
ということだろう
政治家と省庁が国民を統治している国家と言える
昭和初期や、もっと遡って、江戸時代とあまり変わらないような気がする
業界と政界の癒着構造も、おそらく大差ないだろう
隅々にまで目が行き届く、優れたものであったと聞くが