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No.336 アナログ・アナクロ

2014/07/30

多くのものがデジタル化された

  • 書簡が電子メールに置き換わった
  • 記録媒体が、紙から電子媒体に置き換わったわけである
  • 音楽記録媒体はレコードから CDや メモリースティックに変わった
  • 写真からフィルムが消えた
  • 時計やテレビもデジタル化された
  • 自動車メーカが新型車をデザインするにもコンピューター (デジタル)
  • 映画の撮影にもデジタル化の波が押し寄せているという

便利になることは良いことだが

デジタル化によってアナログ文化が消えてゆくのは、すこし寂しい
もともと人間の構造はアナログである
つまり、白か黒かだけでなく、その中間、グレーも含んでの連続で構成されている

だから、デジタルにそぐわない文化があるのは当然である

その最たるものは書簡だと思う

手紙や葉書 (信書) を、

肉筆で書く人は、現在どれくらい、いるのだろう?

電子メールが普及した現代において、手紙や葉書は確実に減少していると思う
ある調査によると、年賀状を除いた手紙、葉書の類を、一年のうち一度も書かない人の割合が激増しているという

電子メールは確かに便利である

漢字を正確に書けなくたって、ワープロ機能が助けてくれる
送信した瞬間に相手方に伝わるし、受信者は即座に返信できるスピード感
だから、ビジネスでは電子メール主体であることは理解できる

しかし、私信は肉筆で書きたいと僕は思う

古くからタイプライターが普及していた欧米でも、私信は肉筆で書いていたという

自筆で書簡をしたためるのには、手間がかかる

葉書や便箋や封筒の選択、また文字の大きさやレイアウト、丁寧さにも工夫が必要であるし、それによって受け取った人は書いた人のセンスを窺い知ることもできる

だからこそ、肉筆の書簡は価値があるのだと思う

ついでに言えば

紙に書かれた書簡は何十年でも保管できるのに対して、メール (電子) は、いつか何かの拍子に消えてしまう、もしくは捜せなくなってしまうかも知れない

最近、ある人から手紙をいただいた

封筒の文字も、便箋の文字も全て筆ペンと思われる筆書で、丁寧に書かれた美しい文字が並んでいる
これには感動した


頂き物をした時の礼は

いくら親しい仲であっても、電話では失礼、電子メールだって失礼だと思う

僕は、私信には電子メールを極力避けるようにしている

気がつくと着信は、ほとんど病棟から、あるいはもろもろのビジネスメールだけになっていた

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