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No.008 ある土曜日

2010/12/06

家でビデオを見ていたら、突然、携帯電話が鳴った

普段、休日はめったに携帯が鳴らないのと、こんな朝早くのコールであることで 嫌な予感

電話は やはり病院からで
「昨日脳梗塞で入院した患者の脈拍数モニターが今急に180になった」とナースの報告
時計を見ると朝5時42分

病院に急行

外はまだ真っ暗、さむー
官舎は病院に隣接だから徒歩80歩で到着

モニターは心房細動

やはり脳梗塞の原因に発作性心房細動があったのだろう

入院時からずっとモニター心電図は洞調律だったのに

頻脈開始と同時に、時刻もわきまえず!
コールしてくれたナースに本当に感謝

患者さんを診に行くと

ふつうに安眠してるだけ

気持ちよく寝ている所を突然起こされ、何事?いぶかる患者さん

事情を話し

サンリズム2カプセルを内服してもらう
まもなく洞調律に戻った
この場合、除細動をして果たして良かったのか、疑問は残るが、とにかく再梗塞は起きなかった
慢性心房細動なら、脳梗塞があった時点でCHADS2は3点となる
発作性心房細動でも扱いは慢性心房細動と同じはずだ
たぶんワーファリンを開始するべきなのだろう

というか、CHADS2に本当に従うべきなのか?

この超高齢者にアブレーションを勧めるべきなのか?

この高齢者が、これからワーファリン生活に入るのか?

朝から少し悩む

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