2015/12/05
殊に 20- 30歳代の 比較的 (僕から見れば) 若い世代が頻用する
正式な日本語として、まだ認知されていないのだ
ロールプレーイングゲームなどでは 経験する数が多いことによって 「レベル」 が上がるが、そういった 「経験」 を数値化したものが 「経験値」 となる
一般の会話の中でもつい 「経験値がアップする」 など使ってしまっているのである
「経験値」 とは ゲームに関連した造語ではあるが、米軍の昇進システムにヒントを得ているという
実用日本語表現辞典には 「経験知」 と記載されていて、 「経験したことで得た知識」 と解説されている
どちらも大した違いはないか
昔、女性の客室乗務員は スチュワーデス、略して スッチー
現代風には CA (キャビンアテンダント) と呼ぶことが 日本では一般的である
ところが、 「キャビンアテンダント」 が 和製英語であることは 意外と知られていない
昔は それこそ 「スチュワーデス」 と呼んでいたが、男性の客室乗務員もいることから 「フライトアテンダント」 に呼称変更したとされている
この 「フライトアテンダント」 と 「キャビンクルー」 とを組み合わせて創作してしまったのが 「キャビンアテンダント」 なのだろうが、 CAとまで略してしまうと、僕ら医者にとっては 職業柄 「癌」 (cancer=CA) と紛らわしい
因みに 広辞苑に 「キャビンアテンダント」 という項目はない
それでも 言語は生き物であるから、皆が使えば、次第に正しい使い方として認知され、いずれは 辞書にも載るのだろうか?