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No.469 忙しい人

2017/01/05

安倍総理大臣は、さぞや忙しい毎日を過ごしているのだろうと想像する

毎日、日本や 世界において、いつ、どこで何かが突然起きるかも知れず、もしも そのような場合には 迅速な判断や対応に迫られる
普段から気の休まる時がない

そうでなくたって、各国の首脳とは たえず会談をせねばならならい

国内では、閣僚との折衝、政党総裁としての仕事、政策決定、内外を問わず、記念式典への出席、国会や 各種の委員会への出席と答弁、利益代表との懇談などなど、数え上げたら きりがない程の仕事量を 毎日のようにこなしているわけで、もちろん多くの秘書たちから サポートを受けているではあろうが、僕ら庶民の 「忙しい」 とは 桁外れの忙しさなのであろう


日本に、もう一人、超多忙の人がいる

誰もが知る、明石家さんま

彼が メディアに登場して すでに 40年以上経っているだろうが、

いまだに TVで観ない日がないくらい露出が多い
というか、ますます 露出が増えている感がある

落語家出身であるとはいえ

今は 落語家でもなく、漫才師でも コント職人でもなく、ピン芸人という表現も ピンと来ない

現在の ポジションを敢えて言うのならば

「自分が主役の バラエティー司会者」
といったところであろうか
お笑い界には そもそもそんなジャンルなど存在しなかったから 今の日本の芸能界において、唯一無二の存在であるといっても 過言ではないだろう

彼の特技は 臨機応変のトーク術であるが、特に 素人を相手にした時、その コミニュケーション能力は 遺憾なく本領を発揮する

「あっぱれさんま大先生」 で 子供を相手にしながら面白トークを繰り広げたころから 素人の素人たる面白さを引き出すことに開眼した

「恋のから騒ぎ」 、 「からくりテレビ」 、 「明石家電子台」 、 「ホンマでっかTV」 などでも、タレントではない素人を 必ず登場させることにより、タレントでは絶対に出せない 素人の自然の面白さを追求した

扱いにくいであろう素人のエピソードトークの中の一瞬のボケを逃さず

即時に ツッコミを入れるワザは 彼にしかできない
彼の芸風を継承できる人材は、残念ながら 今の日本にはいないと思う


テレビ番組は 収録が大部分であり、収録に要する時間は 放映時間の 2~ 3倍という

したがって、週に幾つものレギュラーを抱えている彼の1日の拘束時間は さぞ長いことであろう

マネージャーを含めて、彼をサポートする人たちの存在は多数あるだろうが、なぜ これだけの多くの仕事を抱えることができ、しかも 休みなく継続できるのであろうか?


さて、「物を頼むなら忙しい人に頼め」

と よく言われる
これは 一見矛盾であり、暇にしている人のほうが 持ち時間に余裕があるから、頼まれごとを早く片付けてくれそうだからだ

しかし、忙しい人は

24時間という決められた時間の中で、常に段取り良い仕事の配分を考えている
今すぐ片付けること、少し後でも構わないことの区別をし、手を抜くところ、力を入れるところの区別をしながら、決して無意味な時間を使わない
手際よく、全ての仕事を仕上げるワザを持っているのだ

だからこそ、いくら多くの仕事を頼まれても こなすことができる

きっと本人は、手際よく時間を使って多くの仕事を完成させることに ある種の喜びを感じているはずだ


忙しくない人は きっと人生がつまらない

限られた時間の中で、いかに多くのことをするか
それこそが、きっと生きる喜びの 大きなパートを占めている

高齢者の不幸の一つは、自分が 社会から求められなくなくなること

だから、忙しさとは無縁の世界に生きなければならないことであるのかも知れない

それならば、自分で忙しい毎日を創造すればよい

今日は これをする、明日は ○○へ出かけるなど、自分を忙しくする方法は いくらでもある

そこで 僕の今年の抱負

「昨年よりも多くの仕事を引き受け、多忙な日々を送るように自分を追い込む」

安倍総理や 明石家さんまと 同談に語ることなど誠におこがましいとは思うのだが

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