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No.094 技術革新

2011/12/07

今乗っている車が

間もなく2回目の車検を迎えるに当たり、知人いわく
「今乗り替えなければ絶対損!

「絶対」 と強調するのには訳がある
下取価格はどんどん下落すること、
そして、2012年3月で エコカー減税が終ること、要点はその2つらしい

「そんなこと言われても出費がかさむし、今の車はバッテリーとタイヤを新品に交換したばかりだし・・・」

すると、もう一人の僕がそっと囁く

「今の車は、いずれは故障したり、経年変化によるトラブルが多発すようになるだろうし、その修理費だって馬鹿にならないよね」
「どうせ買い替える必要が出るなら今だね」

意思の弱い僕は

その甘言に乗ってしまいそうだ
「この際、知人のせいにして、買い替えてみようか」

ということで、結局、興味半分、次の車を物色し始めた
「不景気なご時勢、僕の消費活動が少しでも世のためになれば」 などという大義名分までつけて

いくつかの候補の中で僕の目にとまったのは

新車価格も排気量も、今乗っている車を大幅に下回る、もちろんエコカー減税対象車である

早速試乗する

エンジンは、ガソリン、自然吸気、ピエゾ式インジェクターによる直噴、3450cc、V6、 DOHC、圧縮比は何と12.0、リーンバーンという、燃焼効率とパワーを両立した優れものである

ちなみに、ピエゾインジェクターとは従来の電磁ソレノイド式インジェクターと異なり、ピエゾ素子を使った燃料噴射装置のことで、従来のソレノイド式よりもはるかに効率良く燃料を燃やすことができるという

しかも、この車には

今流行の、アイドルストップ機構も装備されている
長距離を運転することの多い僕には、燃費は大切な要素だが、高速道路、一般道を経由したドライブで、16km/Lを記録したのには、正直驚いた

5m近い車体、1.7トンの重量を、いとも軽快に前後左右に走らせるこのエンジンは只者ではない
排気量こそ少ないが、低回転域から充分過ぎるほどの厚いトルクを発生し、吹き上がりも良く、高回転域でも心地よいサウンドで、このことが、軽快感を際立たせている

100km/h巡航でエンジン回転数は1600rpm
だからエンジン音は静かである
もっとも通常では90度程度のバンク角を60度と鋭角にしているから、エンジン自体の発する振動も少ないのだろう

従来の車であれば

長いだらだら坂や急坂のワインディングを下る時、ブレーキングやシフトダウンをこまめに繰り返さないとスピードが出過ぎてしまうことが多かったが、本車の場合、セレクターはDレンジのままで、パドルによるシフトダウンの必要はまずなく、ブレーキングも殆ど必要としない
電子制御の7段オートマが走行状況に応じて適切にシフトダウンやアップをしてくれているのだろうが、チェンジのショックが伝わらないので、いつギアがチェンジしたのかすらわからない
こんな点も運転していて疲れない理由なのだろう

乗り心地に関しては

多少ふわふわ感はするものの、車体の剛性感も高く、ロードノイズもあまり拾わず、快適である
長いホイールベースゆえの直進安定性の良さによるのか、高速道路を主体としたロングドライブでも疲れない
でかい図体の割に小回りがきき、見切りも良い
全くうまく作り込んだものだ

ちなみに5年前に購入して、今乗っている車は

大排気量エンジンを積んでいるため、パワーやトルクでは、圧倒的に勝っている
エンジンは、その音の重厚感のためか、目一杯頑張っていることがドライバーにひしひしと伝わり、太く扁平なタイヤとロールの少なさは、カーブを走り抜ける折の、路面に吸い付くような安定姿勢に貢献している

しかし、乗り心地は決して良いとは言えない
というか、本来、乗り心地の良さを要求すべきではない車だから仕方がない
車と一体化するような、いわゆるモータースポーツの楽しさが満喫できる半面、軽快感、リラックス感とは縁遠く、常に 「機械を操縦している」 緊張感を強いられる存在でもある

今乗っている車の基本設計は15年ほど前のはずだから、今回の試乗車では多くの技術の進歩を実感する

外見

若い気鋭のデザイナーが手がけただけあって、斬新で誰にも似ていない独特のシルエットを作り出している
ノーズやフロントグリルの立体的な造形は、見る角度によってさまざまに表情を変える
リアコンビネーションランプの形状はアーモンド形で、かなり個性的だ
きっと、今後、まねをする車が出て来るに違いない

安全性能

前照灯はLEDを採用しているため、光の色は白く極めて明るい
加えて無数の小LEDがヘッドランプ周囲に散りばめられているので、夜、同型の対向車とすれ違うと、ドキッとする美しさだ
ハイビーム、ロービームは、交通状況に応じてオートで切り替わる
前照灯の方向はステアリングを切る方向にリンクして角度を変えるが、これは一種独特の感覚だ

アクティブ、パッシブ共に、安全装置は格段の進歩を遂げた
どんな時に役に立つのかさえよくわからない、複雑な名称の電子制御システムがいくつも装備されている
ナビをはじめ、電装品は音声認識機能を兼ね備え、また、数十種類のセンサーが運転者の疲労具合を感知し、音声で休憩のタイミングを警告する

当然のように

キーレスエントリーとなり、車高は低いのに、スペースユーティリティーは良く、ヘッドクリアランスも充分で、トランクには何でも詰め込める
なお、トランクリッドは自動でクローズするが、これは両手に物を持っている時など、意外に便利
デザインだけではなく、きっちりと機能性も押さえている所が憎い

インテリアも

洗練された機能美を具現し、コラムシフトであるから、セレクターレバーがセンターコンソールに突き出ることもなく、すっきりしているし、ウオールナット仕上げの標準トリムも嫌味がなく、なじめる

この車は

あらゆる部分に、コンピューターを駆使した、まさにハイテクの塊みたいな代物だ

ハイブリッド車、クリーンディーゼル車、電気自動車、燃料電池車など、数々の試作車や、量販車が世に出る中、自動車本来の 「エンジン」 の開発競争も熾烈である
流れは、ダウンサイジング
小さなエンジンで、いかに高出力と低燃費を実現するかという、一見相反した課題をクリアし始めている
技術革新は留まる所を知らない

あれ?

いつの間にか自動車評論家の試乗レポート風になってしまった
マニアック過ぎて慙愧!

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