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No.258 スマホ vs 2つ折り携帯

2013/09/02

2つ折り携帯は

「パタパタ」 と言っては馬鹿にされ、 「ガラパゴス携帯、ガラケー」 と言っては馬鹿にされ、所有しているだけで、まことに肩身が狭い

しかし

メールも (携帯では) せず、写真も撮らず、インターネットは職場で仕事に使うだけ、またゲームなどに全く無関心な人 (例えば僕) にとって、ガラケーは日常生活を送るのに十分な必要条件を満たしている

僕のガラケーはサイズが小さい

スマホにも大きさがいくつかあるらしいが、大きめのスマホなら、その約半分の大きさだ
ポケットにも簡単に入るし、デザインも良い

スマホは、僕に言わせれば、まだ発展途上の段階にある

第一、電力消費量に対して充電量が少なすぎる
毎日充電するのが当たり前で、使用時間が長い使い方なら半日すら持たないと聞く
(スマホの裏に太陽電池を取り付けるとか、歩行の振動で自動充電するような工夫、また大容量バッテリーの搭載など、簡単に思えるのだが ・ ・ ・ )

それに比べて、通話オンリーの僕の携帯は1週間充電不要だ

先日、妻が

「スマホは、こんなに便利だ」 と、実演を交えて説明してくれた

確かに、写真機能は便利この上ない
撮った後でも修正やズームがきくし、画面が大きいから美しい
スマホはネット端末でもあるから、旅先で列車の時刻表をすぐに見ることができる
どこでもインターネットが利用できる
退屈な待ち時間にはゲームもできる

など教わった

僕は、危うく洗脳されるところであった

今、僕のガラケーはすこぶる健康状態だ

しかし、物には寿命がある

その時、買い換えの選択枝は、きっとスマホしかないだろうと思うと残念だ
ガラケー選択の余地は、是非とも残して貰いたいものである

僕はスマホを否定するわけではない

「スマホが便利、自分のライフスタイルに合致している」 と思う人はスマホを選べばよいだけの話だ

しかし、スマホが出現したために、気づかぬうちに人生の貴重な残り時間を無駄に消費している人は、きっとこれからも増え続けることだろう
そしてスマホ販売側は、それを見て、ほくそえんでいる


外界から閉ざされたガラパゴス諸島で独自の進化を遂げた生物たち

彼らに価値がないわけではない
むしろ、稀少な存在として、保護の対象になっている

スマホは1996年に

ノキアが開発した携帯端末がその原型とされているが、その後、北米で発展し、今や世界を席巻している

しかし、僕に言わせれば、スマホとは

「行き詰まった従来の携帯電話市場を再開発しようと、パソコン端末をドッキングさせて付加価値をつけた携帯電話」 に過ぎず、通話機能の方がむしろ、 「つけ足し」 となってしまった、ただのゲーム機だ

日本独自の進化を遂げたガラケーはそれなりの価値もあった

これを、もっと進化させて、むしろ日本独自の携帯を世界に浸透させることが必要だったのではないか

しかし、嘗ては技術大国であった我が国でも、今やその力はなかったということかもしれない

最近

「今、ガラケーが見直されている」

という情報を得た

「スマホが蔓延する中、ガラケーを使っていると 「時流に流されない人」 と見られ、尊重される」

とか

「スマホ開発には経費がかかり過ぎて採算割れするとの判断から、国内大手電機メーカー 2社がスマホの開発から撤退した」

とか

「中古携帯ショップでは高機能ガラケーに高値がついている (希少価値?)

などなど

そして、最後に

日本の人気テレビドラマでは、今でもガラケーが頻繁に登場している
当たり前になってしまったスマホではなく、ガラケーが、今おしゃれなのだ

ガラケーは不滅だ!(?)

僕は少し嬉しい

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