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No.257 昼食

2013/08/29

僕は昼食を摂らない

そんな生活は、もう 10年近く続いている
習慣になると、昼になっても空腹感は出ないから具合が良い

僕にとって昼食を摂らないメリットは多い

ずっと以前、昼食を摂っていた時期のこと
僕は昼食を摂ると眠くなる体質で、午後の診療に差し支える
患者に聴診器を当てたまま眠ってしまって、看護師に 「先生!」 と耳元で囁かれ起こされたことさえある

さらに、僕は過敏性腸症候群だから

昼食を摂るとまもなくトイレに駆け込む
こんな時間はもったいないし、第一、面倒くさい

診療面でのメリット

今は午前と午後に外来診療枠を持っているから、昼食時間を利用して病棟回診をする
早朝の回診だけでは、その日入院患者に起こったことを把握できない
午後の外来診療が終るのが4時半過ぎだから、それから回診をしていては、指示出しが時間内に間に合わない
そこで昼の時間を利用して回診と検査結果読み、明日の指示出しをおこなう

昼に回診するメリットがもう一つある

それは入院患者の昼食の食べっぷりを観察できることだ

  • 嚥下は大丈夫か
  • 食べる速度はどうか
  • 食事形態は合っているか
  • 食事は独力でできるか、介助が必要なのか
  • どれだけ、何を食べ、何を残すのか
  • 食堂を利用できるのか、ベッド上で食べているのか

などなど情報は多い

日頃の回診で

寝たきりにしか見えなくて、何を質問しても適切な答えが返ってこない人が、昼食を、座って独力で、しかも結構なスピードで、次々と平らげてゆく姿を見ることもある

「一日 3食」 という習慣は、明治時代に欧米から入ったと聞いたことがある

「食事後は眠くなる」 という現象は、僕に限らず世界共通であるらしく、シエスタという長い昼休みを習慣としている国さえある

一日 2食の唯一の欠点として

夜に昼の分まで食べ過ぎることが指摘されている
夕食のカロリーが多いと肥満を招くし、耐糖能も悪くする

だから、僕は夕食を軽食で済ませることにしている

「アルコールはカロリー計算に入れない」 という、ありがたーい 「糖尿病食品交換表」 を大義名分として

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