2013/11/07
日本人は、月日に語呂合わせが好きらしい
穿った見方をすれば、 「いい夫婦」 は世の中にレアだからこそ、敢えてこじつけてみたのだろうか?
とでも語呂合わせしてみてはどうだろう
ちょっと意地悪すぎたか
それでも 37%前後らしいので、 3組に 1組以上の率で離婚していることになる
実際、周囲を見渡せば、離婚歴のある人など、珍しくもない
そういえば 「離婚弁護士」 なんてタイトルのドラマもあった
ちなみにロシアは離婚率 6割前後で、ダントツの世界一である
37%とは言っても、別居したまま音信のない事実離婚や、家庭内・家庭外別居を含めると、もっと数は多いだろう
もっとも、お互いが納得して結婚したわけだから、その後の夫婦関係がどうなろうと、それは自己責任というものだけれど
「友達関係のまま、夫婦関係を続ける」 人達のこと
すなわち、夫婦といえども、自分のテリトリーは守りたいわけで、我慢を重ねて同居を続けるよりも、独身時代のように、別居しながら夫婦関係を続ける、という形態らしい
なるほど、それでも夫婦は成立すると思った
突き詰めれば、子供を作り、次世代に自らの遺伝子を残す文化に他ならない
その時代は、狩りや農業生産を遂行するにあたり、集団による共同作業が不可欠だったから、部族、家族という形態がごく当たり前だった
何千年も続いたこの社会規範は、その後も営々と引き継がれて今日に至る
男も 女も 別々の職業を持ち、金銭的にも独立すると、同居する意義が薄れてくる
別居していても子供を作り、家族を形成することはできるわけで、夫婦が同居しなければならない必然性はどこにもないし、家族全員が同じ屋根の下で暮らさなければならない根拠もない
お互いライフスタイルが異なっていても、特段の問題が生じにくいメリットがある
別居と言っても、遠く離れて住むわけでないから、互いの棲家を行き来することだって簡単だ
しかも、毎日顔を合わせるわけではないから、たまに会えば新鮮である
男女の数の不均衡がないので、この増加傾向は結婚できないのではなくて、自分の意思で結婚しないと決めた人が増えていることを意味する
すなわち、結婚して同居をすることで自分の自由が制限されるのを好まない人が増えているのだろう
今クールのドラマ 「独身貴族」 では、こんな役柄をクサナギ君が好演しているが、これも世相を映している
一緒に、しかも一生暮らして行けるか否かが、結婚するかしないかの選択基準のはずだ
両親とさえ一生一緒に暮らすことなどあまりないのに、ましてや、同居相手はもともと他人である
もし、一生、束縛し合って、もしくは無視し合って生活を共にするのであれば、それは虚しい
はっきり言おう
752条は改正すべきである
すなわち、 「夫婦は同居」 の文言を削除するのが正しい
同居、別居は、なにも法で定めるべきことではなくて、同居したければすれば良いだけの話だ
「この人と一緒に暮らしたい」 と、夢見て結婚に踏み切る人はきっと多いはずだ
相手がいる以上、自分のテリトリー、自分だけの自由時間を確保することが、いかに難しいかを知ることになる人は決して少なくないはずだ
相手の我慢ならない行動も、見てみぬふりをする
相手の束縛にも何とか耐える
これに耐えられない人は、きっと離婚を選ぶ
同棲は 「アリ」 でも、余程のことがない限り、結婚は 「ナシ」 という意味らしい
これは一見、別居婚と真逆のようにも思われるが、決してそうではない
同棲は一緒に住むが、家族ではないから自分のテリトリーや自由は確保される
しかし、そんなことは、きっと本質ではない
「別居婚」 が、一つの結婚の形として、社会に認知されることのほうが、はるかに重要である
少子化に、少しは歯止めがかかるかも知れない
そして、むやみに離婚が増えたりはしないと僕は考える