2013/12/02
「目的は抽象的なもので、それを達成する手段として、具体的目指す所が目標」 という解釈が一般的らしい
だから 「目的のない目標はない」 と言われる
自分の前に現れた全ての病人を健康状態に戻すこと
「目標」 は
そのために多くの疾患を知り、その治療法を学ぶこと
そういうことになるのか?
目的は purpose とか aim 、ついでに目的地は destination
いっぽう、目標は target らしい
ターゲットは 「的」 だから、 「目標」 は 「目的」 か?
「米国の真の目的は」 などと使うから、 「目的」 は、けっこう具体性を帯びている場合もある
ええい、もうわからなくなってきた
どうでもいいことかもしれないが、考え出すと面倒なことになって行く
医師という職業に関して、目標はあっても、目的がよくわからない
「正確な診断に基づく正確な治療が 100%できること」
これを常に 「目指している」 ことだけは間違いない
しかし、この目標に、近づくことはできても、到達することなど、きっと絶対に無理である
しかし、この目標があるから、症例報告や教科書を読むし、時には文献を探す
休みの日の過ごし方が大問題だ
目的がないと、することがない
「目的は自分で作るもの」 ということを実感する
などと目的を定めれば、一日は有意義に過ぎてゆく
しかし、何もすることがない日 (する気力がない日?) だって、時にはある
目的のない一日ほど辛いものはない
目的は、むこうから、嫌おうなしにやって来る
しかし、このほうが、ずっとずっと楽だと気付く
ここでは 「目標」 でなく 「目的」 だ
いみじくも立川談志はこう言った
だから、目的を作り、その目的達成のために、人生の残り時間を上手につぶすことができる人は幸せだ
誰もきっと同じだろう
どこかの観光地に行く
エンジンの調子を調べる、エンジン音をひたすら楽しむ
弱りかけたバッテリーに充電をする
長野県内に支店が一つもないと言う、とんでもないメガバンクの口座を整理するという目的のため、往復 600kmものドライブをした
そんな目的がなければ、いくらドライブが好きでも、これほどの長時間ドライブはしない
おかげで高速道路の沿線の美しい景色を存分に楽しんだ
「目標とする女優さんは誰ですか?」 などと聴かれる
そう、目標とは、近づきたい理想の姿、 「夢」 と言い換えてもいい
いっぽう、目的とは、具体的に達成すべき内容
目的と目標を関連付けて考えようとするから、ややこしいのだ
目的と目標は、言葉こそ似ているが、全く別のものと考えればわかりやすい
すっきりした