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No.410 歩きスマホ

2015/11/05

これが 社会問題となっている

特に、駅での事故が多いようで、階段や ホームからの転落、歩行者との衝突、注意した人とのトラブルなどが 多発しているという
「歩きスマホの人が前から来たら避ければよい」 と思い勝ちだが、歩きスマホ同士の正面衝突や 追突事故は十分起こり得ることだ

「歩きスマホはやめましょう」 キャンペーンが盛んにおこなわれてはいるが

歩きスマホをしている人が これできっぱりやめるはずなどない
きっと、心の中で 「歩きスマホが何で悪い」 と開き直っている人ばかりだろう

とすれば、対策は 2つしかない

一つは、スマートフォンの機能に 手を加えることである
すなわち、歩いている時には ページを閲覧できない機構にすることを、端末メーカーに義務付ける

二つ目は、歩きスマホを 条例で禁止し、違反者に 罰金を科すことであろう

各携帯通信会社では

「歩きスマホ防止機能」 サービス (歩いている時にはウェブページを閲覧できない機能) を提供しているというが、あくまで任意であり、使用者の倫理観に頼っていたのでは 歩きスマホは なくならないのが現状である

歩きスマホに対する罰則は

すでに 米国では実施されているところがある
ニュージャージー州フォートリーでは 歩きスマホ禁止条例が、すでに 2012年に成立していて、違反者には 85ドルの罰金が科せられる、と ウィキにはある

仮に 歩きスマホで他人に重大な傷害を与えてしまった場合、過失責任は重く、多大な補償を請求される可能性だってある


飲酒運転をする人は ほとんどいなくなった

しかし、かつては 「少しくらいならいいだろう」 といった風潮があり、飲酒運転は 横行していた
「飲酒運転はやめましょう」 といった キャンペーンは 何の役にも立たず、結局、罰則強化という 法的手段でしか 飲酒運転を減らすことができなかった

「歩きスマホ」 は 至る所にいるから

これを 法で取り締まることは至難の業である
可能であるとすれば、混雑する駅構内での取り締まりくらいか

いずれにしても

歩きスマホ という 単なるマナー違反であっても、これをなくするためには 罰則を作るしかないと思う

なさけない世の中になったものである

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