2016/08/12
産休 + 育休明け、 3年ぶりに 職場に復帰した主人公の物語である
主演は 松嶋菜々子、そして 人気俳優陣が 脇を固める
育児をしながら 他の社員と同じ責任を負い、次々に起きる アクシデントの連続と戦いながら 家庭と 仕事を 両立して生きる 主人公の苦難? を さまざまな視点で 描いてゆく といったところか
さぞ 視聴者の 共感を得るだろう と 思いきや、視聴率は 1桁台と 低迷している
「グッドラック」 など 木村拓哉を起用した いくつかの ドラマで ヒットを飛ばし、 「白い巨塔 (唐沢寿明版) 」 、志田未来を世に出した 「14歳の母」 、社会現象 (問題?) となった 「昼顔」 、掘北真希の 「まっしろ」 など、 話題作、 ヒット作を 連発してきた作家である
制作側は 満を持していたはずである
にもかかわらず、低迷する視聴率
これは一体どういうことなのだろうか?
昭和の 専業主婦時代ならば ドラマ視聴者の多くが 女性であっただろうが、共働き 家庭が大部分になった 平成の世において、 「兼業主婦」 は 50分ドラマを 見る時間のゆとりなどなく、 「ながら家事」 をするなら 映像を見なくても情報が伝わるラジオのほうが断然有利
いまや ドラマを見る人達は 介護などの仕事もない ラッキーな現役引退世代に限られるのではないか
はらはら どきどき、非現実的な ストーリー展開という意味では、藤原竜也の 「そして 誰もいなくなった」 が浮かぶけれど、実は このドラマだって 視聴率は 一桁なのである
まだ 始まったばかりであり、今後の ストーリー展開次第では 大逆転劇もありうるし、視聴者は それをきっと 期待しているだろう
松嶋と 松田龍平との 確執が面白く、このさき 2人の関係性が どのように変化してゆくのか 興味津々である
それでも テレビ局は、恐らく 莫大な制作費がかかるであろう 「ドラマ」 を作り続ける 不思議
これから先、そう長くは 続かないような 予感がする
たとえば、歌手が 最新の歌を披露する歌番組といえば 今は 「ミュージックステーション」 だけになってしまったが、かつて、テレビといえば 歌番組の オンパレードであり、それと連動して レコードや CDが売れた
今は 殆どの歌番組が テレビから消え、CDの売り上げも 減少の一途を辿っている
これは、人が 音楽を聞かなくなったのではなくて、音楽を楽しむ媒体が 変化したのである
テレビ受像機の 販売台数自体が減少する中で、テレビ局では、いかに 視聴者を 惹き付ける 魅力的な番組編成をするべきか、担当者は 日々苦悩しているはずだ