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No.447 日本発

2016/08/18

リオ ・ オリンピックでは 柔道が、かつてないほどの メダル数を獲得した

どの試合も 大接戦の末の勝利であったとはいえ、また 肝腎の金メダルが 多くはなかったとはいえ、日本人として 嬉しい思いはある
しかし、僕は、日本発祥の柔道が こんなにも 世界に広がり、世界の柔道家が こんなにも 強くなったことのほうに、むしろ 誇りを感じる

日本発で 世界標準となったものは 何も 柔道ばかりではない

医学の世界に 眼を転じて見ると

  • 心肺蘇生や アナフィラキシーショックの治療に 必須である、世界標準の薬剤 アドレナリンは 1900年に 高峰譲吉が 結晶抽出した
  • 鈴木梅太郎博士が ビタミン (ビタミンB1) を 発見した
  • 今や 降圧薬の基本となった 「カルシウム拮抗薬」 は 日本発の ジルチアゼム (ヘルベッサー) が 元祖
  • 降圧薬のひとつで 重要な ポジションをしめる 「ACE阻害薬」 も 日本発の カプトプリル (カプトリール) が 元祖
  • コレステロール値を下げる 「スタチン系」 も 日本開発の プラバスタチン (メバロチン) が 元祖
  • 汎用性があり 強力な抗菌作用を発揮する レボフロキサシン (クラビット) も 日本製
  • 認知症に用いる ドネペジル (アリセプト) も 日本が開発して 今や 世界中で使用されている

すなわちこれら、現在 「世界標準」 と言える 治療薬の多くが 実は日本発なのである

海外の巨大製薬メーカーとは 比較にならない規模でしかない 我が国の メーカーが

これほどまでに 優秀な 創薬技術を持っていることは 注目に価する

また、胃カメラ、大腸カメラの開発技術や、その操作も

日本の メーカーや 日本の 医師の技術が 世界を席巻している

「世界の 医療を リードしているのは 日本である」 といっても 過言ではない

さて、現在 日本経済の推進力となっている 自動車産業は

競合する 欧米の、数ある伝統メーカーの 全てをおさえて、生産台数において 世界一を キープしている

戦前 (1939年) の 「弾丸列車計画」 を

戦後 19年で 実現してしまった 「新幹線」
いってみれば、これも 日本発の 高速鉄道網である


ものづくりの国 日本

その伝統は 今でも 決して 世界に ひけをとるものではない

GDPで 世界の国を 比較するのも良いかも知れぬが

それは 経済成長という側面で 見ているに過ぎない

日本が 「世界に通用する技術の開発」 に関して

とてつもない 底力をもった国であることに 自信をもつべきであると思うし、これから先、いかなる 世界情勢が訪れようと、いかなる 経済的困難が待ち受けていようと、ものづくりの伝統を 守り続けている限り、日本の未来は 明るい

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