2016/09/08
知人のN氏は サックス奏者である
5月の ある日、 N氏に 「僕の自宅で ライブをできないだろうか?」 と 相談したところ、 「ベース、 ピアノ、 ドラムスを加えた カルテットは どうか」 と、快く引き受けていただくことができた
そして、とんとん拍子に 話は進み、開催は 9月 3日と 決まった
1階部分は 縦長で、がらんとした ホールであり、 3mほどの カウンターと、その裏側に 厨房スペースを備える
今回、これを さらに改造して、ステージを作り、ステージの照明のため、梁に レールライトを設置した
高校生のころから ハードバップ や モードジャズ など、モダンジャズを 聴いて育った
故マイルスデイビスも 現役で活躍していたし、現在 いまだ現役の ソニーロリンズの新譜も 毎月のように発売されていた
毎夜ライブをしている 「ジャズイン ・ ラブリー」 や 「スターアイズ」、また、良質の音のする スピーカーから レコードのジャズが 流れていて、とても居心地のよい 「YURI」 などに 足しげく通っていたものだった
長野に移住して、暫く通っていた ライブハウス、 「グルービー」 は 僕の好きな店であったが 閉店してしまった
ここのところ 暫く ジャズの 生演奏を 聴く機会がなく、寂しい思いをしていたから、僕が 勝手に 「Jazz night in Iizuna」 と 名づけた 今回の企画は 是非とも成功させたかった
聴衆が 果たして どれだけ集まって来てくれるのかが 懸念された
近年、 ジャズを聴く 若い世代が 少なくなっていると聞く
ジャズの CDは 「 3000枚も売れれば 大ヒット」 とさえ 言われるのだ
職場の 各部所の同僚を誘い、近隣の人達に 手書きの案内状を配った
ケータリングの手配、引っ越し中のため、自宅に散乱する 様々な物体の処理、 整理、 当日用の飲み物の買出し などなど
片付け下手の僕は、手のつけようもなく 散らばった部屋を見ては、毎日 ため息をついていたが、幸い 同僚達が、散らかし放題の厨房を 1日で 見事に整理整頓してくれたことには 感激した
とても 嬉しかったし、何より 本当に助かった
診療日であったが 午後 1時には 診療を終えることができ、午後 2時に 楽器が搬入され、 2時半 開場、 3時に 第 1ステージ開演、少しの休憩をはさみ、 4時からの 第 2ステージと、幸いなことに 滞りなく ライブは進んだ
心配していた聴衆も 30余人が来て下さって、準備した椅子も 不足する状態であった
久しぶりに聴いたジャズ演奏は どの曲も すばらしかった
凄かった
しかも 間近で 生演奏を聴くことのできた この日の感動を、僕は 一生忘れない
僕の わがままに付き合って下さった 演奏者の方々と 聴衆の方々に 感謝感謝である