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No.453 秋祭り

2016/10/03

先日、地区の 秋祭りがあった

僕は 氏子会の 世話人を仰せつかっている関係上、祭に関わらせてもらった
しかし、世話役の 任期は 2年のため、いよいよ今年が 最後となると思うと 少し寂しい


初日 土曜日

世話人は 朝 6時集合
神楽部の 幟 (のぼり) 立ての手伝いから始まり、神社、神社まわりの清掃、提灯 飾りつけ手伝いなど
午後 3時からは 笛や 太鼓に伴われた 御神輿が 各家を巡り、神楽部が 獅子舞を披露する
獅子の中には 町内の中学生 T君が入り、見事な舞いを見せる
実は 祭りの数週間前から 彼らは 毎日宵に練習をするのであり、かなりの難度の 技を習得している
各家は 軽食や ドリンクを振舞う

何しろ 底抜けに元気の 若者や

「かつて若者」 であった人たちも加わり、大きな声で 景気をつけながら 練り歩き、否が応でも 祭の気分を 掻き立てる

午後の 7時ごろに 一行は

赤い屋根の カラオケ喫茶 「りんご村 ・ たんぽぽ」 に 到着すると、ここで中入れ (休憩)
結構 おおきな店内ではあるが、 100人余が 詰まって ぎっしりである
そして、皆 テンションマックスである
僕ら世話人は 皆の 接待をすることになっている

さて、ここで ひと通りの飲食をしたあと

また うす暗い町道を、提灯片手に 一行は練り歩く
みな 全く疲れというものを 知らない
最後は 公民館に到着して、また宴会
終るのは 24時を回る


次の 日曜日

世話人達は 朝 8時に 四ツ屋神社に集合
台風の間を縫って 幸運にも よく晴れた

世話人は 宮司を迎える準備や その手伝いをする

祭壇には 野菜、 果物、 魚、 酒、 塩を ならべる
半紙で作った 「おんべ」 を 取り付け、準備が整ったころには 神職がいらっしゃる
集まってきた氏子は 正装して 畳にすわり、神職の 祝詞を聴き、お祓いを 受ける
神社の外にも 人が集まって 賑やかだ

午後 2時には 公民館に 氏子達が集まり、持ち寄り宴会が始まる

これは、直会 (なおらい) といい、神様と 共食 ・ 共飲する 神事である
僕は 昨年出席したが、今年は 病院からの呼び出しがあり 残念ながら 欠席した


飯綱町には 数多くの神社があって

神社ごと、集落ごとに 秋祭りがあり、日程も さまざまだが、どこも 似たような 秋の一大イベントに かわりはない

とにかく 元気で楽しいまつり

恐らく 太古の昔から 日本全国の村人は、五穀豊穣を願って 祭りを 盛大に行ってきたのだろう

しかし

都会には 恐らく このタイプの祭りは すでになくなっているのではないだろうか
第一、都会の中心地には あまり神社などない

一昔前までは 都会でも 地域の祭りはあった

僕は 子供のころ ( 60年くらい前だろうか) 、名古屋市の 千種区に 居住していたが、地域の祭があった
各家々には 提灯が灯り、僕らは 神輿を担いで 油菓子を もらった記憶がある

都会の祭りといえば

今や、よさこい、 阿波踊り、 時代祭り、 郡上おどり、 びんずる (長野市) などが 浮かぶが、これらは 村の神社ごとに行われる祭りとは 一線を画するものである
すなわち、いろいろな地域から 大勢の人が集まって 集団で踊りなどを楽しむという、神事とは 無縁のタイプの イベントである

やはり 日本の (地方の) 秋祭りは すばらしい

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