2016/10/03
僕は 氏子会の 世話人を仰せつかっている関係上、祭に関わらせてもらった
しかし、世話役の 任期は 2年のため、いよいよ今年が 最後となると思うと 少し寂しい
世話人は 朝 6時集合
神楽部の 幟 (のぼり) 立ての手伝いから始まり、神社、神社まわりの清掃、提灯 飾りつけ手伝いなど
午後 3時からは 笛や 太鼓に伴われた 御神輿が 各家を巡り、神楽部が 獅子舞を披露する
獅子の中には 町内の中学生 T君が入り、見事な舞いを見せる
実は 祭りの数週間前から 彼らは 毎日宵に練習をするのであり、かなりの難度の 技を習得している
各家は 軽食や ドリンクを振舞う
「かつて若者」 であった人たちも加わり、大きな声で 景気をつけながら 練り歩き、否が応でも 祭の気分を 掻き立てる
赤い屋根の カラオケ喫茶 「りんご村 ・ たんぽぽ」 に 到着すると、ここで中入れ (休憩) だ
結構 おおきな店内ではあるが、 100人余が 詰まって ぎっしりである
そして、皆 テンションマックスである
僕ら世話人は 皆の 接待をすることになっている
また うす暗い町道を、提灯片手に 一行は練り歩く
みな 全く疲れというものを 知らない
最後は 公民館に到着して、また宴会
終るのは 24時を回る
世話人達は 朝 8時に 四ツ屋神社に集合
台風の間を縫って 幸運にも よく晴れた
祭壇には 野菜、 果物、 魚、 酒、 塩を ならべる
半紙で作った 「おんべ」 を 取り付け、準備が整ったころには 神職がいらっしゃる
集まってきた氏子は 正装して 畳にすわり、神職の 祝詞を聴き、お祓いを 受ける
神社の外にも 人が集まって 賑やかだ
これは、直会 (なおらい) といい、神様と 共食 ・ 共飲する 神事である
僕は 昨年出席したが、今年は 病院からの呼び出しがあり 残念ながら 欠席した
神社ごと、集落ごとに 秋祭りがあり、日程も さまざまだが、どこも 似たような 秋の一大イベントに かわりはない
恐らく 太古の昔から 日本全国の村人は、五穀豊穣を願って 祭りを 盛大に行ってきたのだろう
都会には 恐らく このタイプの祭りは すでになくなっているのではないだろうか
第一、都会の中心地には あまり神社などない
僕は 子供のころ ( 60年くらい前だろうか) 、名古屋市の 千種区に 居住していたが、地域の祭があった
各家々には 提灯が灯り、僕らは 神輿を担いで 油菓子を もらった記憶がある
今や、よさこい、 阿波踊り、 時代祭り、 郡上おどり、 びんずる (長野市) などが 浮かぶが、これらは 村の神社ごとに行われる祭りとは 一線を画するものである
すなわち、いろいろな地域から 大勢の人が集まって 集団で踊りなどを楽しむという、神事とは 無縁のタイプの イベントである
やはり 日本の (地方の) 秋祭りは すばらしい