ホーム > 川口正展のなるほどザ・メディスン > chap.020 1錠 8万円の薬
2015/12/18
舌を咬みそうな その名前は レジパスビル / ソホスブビル (製品名 : ハーボニー配合錠)
「ギリアド・サイエンシズ」 という 創薬メーカーの開発によります
従来 インターフェロン製剤と 抗ウイルス薬の 併用療法が使われてきましたが、効かない人も多く、治療をあきらめ、C型慢性肝炎→ 肝硬変→ 肝細胞癌 という経過を辿る人もいるのが現状でした
この ソホスブビルと 新規抗C型慢性肝炎ウイルス薬である レジパスビルを組み合わせたものが、ハーボニー配合薬で、 2015年 9月 1日に、 1錠 8万 171円で 発売されました
日本人に多いとされ 従来の インターフェロンと リバビリン併用療法が 比較的効きにくいとされる 「 セログループ I 」 の C型慢性肝炎に対して用います
C型肝炎ウイルスを 100%駆逐できるという臨床試験結果が出ている、大いに期待できる薬剤です
この薬の登場によって 日本から C型慢性肝炎が 駆逐される日が来るとすれば、大変喜ばしいことであります