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No.429 医師の心得

2016/03/17

ここに 「ドクターズルール 238」 という タイトルの、ノート大の本がある

サブタイトルは 「医師の心得集」
これは実は 「ドクターズルール 425」 の 第 2集である

この 2冊の本は

医療現場で生じうる さまざまな出来事や、それらを 上手に処理することのできる わざを、ブラックジョークに満ちた 短い文章で表現したものを集めたもので、福井次矢先生が 翻訳を担当している

僕は 十数年前に この本を手にしたが、その中で 最も印象に残っている 一節がある

それは

164 「 医療で成功するための 3つの A、 下記の順で :

  1. いつでも 求めに応じること (availability)
  2. 愛想のよさ (affability)
  3. 能力 (ability)」

本来、医師としての能力が 最も大切なはずなのに、それは ここでは 最後になっている


しかし、よく考えると 当たり前のことだ

「いつでも 求めに応じる」 医師は 重宝され、信頼され、大切にされ、評価は上がる
「愛想の良い」 医師は 患者のファンが増え、周囲の医療スタッフの受けが良いから 仕事もしやすい
「能力」 が最後だが、 「医者に 能力は必要ない」 とは 言っていないところが ミソ で ブラック なのである

1.2. は誰にでもわかる

3. は どうか
実は 最も外から わかりづらいのが 医師としての 能力である
患者にも、ナースにも、他の病院職員にだって、その先生の 正確な能力は 把握できない
裏を返せば 医師としての能力は 大したことがなくても 1.2. を満たせば 「名医」 と呼ばれることと なるのだろうし、結局それが 本当の 名医なのかも知れない
なぜなら 医師としての能力には さほど 優劣がないからである
ただし、一部の 例外を除いて



さて、それはさておき、医師は プライベートでも 聖人君子で あるべきであろうか?

外科医であり 著作家、 漫画家である 大鐘先生の著書には、医師は プライベートでも 服装も含めて きちんとしているべきである とある

  • 「そんな ・ ・ ・ 」
  • 「医者だって 人間だし」
  • 「オフの時間は 自由だし」

なんて思う 医師は きっと多いだろう


しかし、人の命を預かる立場の医師は

他の職種とは 異なり、オフの時でも 医師としての 矜持を忘れて行動するべきではない と僕も思う
普段の 心がけが 診療にも 影響を及ぼすからである
実際、コンビニで 買い物をしている時でも 病院からの 緊急呼び出しは いつかかるかわからないから 心は いつも臨戦態勢である


日常生活で 何か理不尽な扱いを受けても

理路整然と反論するのは良いが、クレーマーのように 喧嘩腰になることは 好ましくないと思う
実際、僕は 今まで そのように、カッコよく言えば ジェントルに行動するようにしてきた



先の本に戻ろう

19 「ランプルの法則 : 病院の スタッフ医師で 全く価値のない者は いない、どんな場合でも 反面教師としては 役に立つ」


一説によると、 「 4人の医師のうち 1人は どこかおかしい」 そうだ

僕が、他者の 反面教師に なっていないことを 祈る

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