2013/11/15
趣味のある人は幸せだ
どこか遠くへ出かけることになるわけだが、出無精の上に紫外線が嫌いときている僕に向くわけがない
また 「何かをコツコツ作る」 などという面倒な行動は、僕にとってはもっての他だ
僕はその消費時間が勿体無くて、好きになれない
得られる利益と、それにかける費用との比を B/C と言うが、得られる利得と、それにかける時間を B/T とでも表現するのなら、 2. は B/T が悪い
というのは、世の中には、がっかりする書物や音楽が多すぎるから
電車に乗っている時間に読書をするのならば 2. はまんざら捨てたものではないが ・ ・ ・
僕は、読書が嫌いではないが、安い文庫本は文字が小さすぎて目が疲れる
楽天が勝とうと、巨人が勝とうと、自分の生活には何ら関係がない
選手達が喜んでいるのはわかるが、 「ファン」 が自分のことのように狂喜乱舞する心理は理解不能である
ファンは選手と違い、何の達成感もないはずだ
「ギャンブルは、別世界の人がするもの」 と考える僕には無縁
店を臨時休業にしても、汐が良いと、釣りに出かける
だから、僕が就学前にも拘わらず、始めて覚えたのが 「臨時休業」 という 4字熟語であった
海釣や、夜釣に連れて行ってくれたけれど、そして、釣り方も伝授してくれたのだけれども、僕にはちっとも魚釣の面白さが分からなかった
「いつか、かかる」 という信念にもとづく偶然を期待して、ただただ糸を垂れ続けるのは 「時間の浪費」 としか、子供の目には映らなかった
鉄道模型製作、オーディオ機器製作という、 2つの趣味を持っていた
中でも鉄道模型は本格的で、市販のキットなど使わず、真鍮板の切断から始め、細工、塗装し、板バネなどの細かい部品は鉄片を加工して仕上げた
そして、 「Oゲージ」 (今ではすでに知る人も少ない) という大きなサイズの機関車や列車を見事に、忠実に再現した
究極の良い音を目指して、自分独自の回路を考案しては実験し、ハンダゴテとペンチを駆使して真空管アンプを何台も試作しては、クラシック音楽を僕に聴かせた
レコードプレーヤー、テープレコーダーも自作の、独自のものを使っていた
平日は会社役員としての顔だったことだろうが、休日は完全に少年の顔であった
自分の趣味に 「大真面目に」 打ち込む姿を見て育った僕ではあるが、なぜか未だに 「趣味」 を見出せないでいる
今では 「仕事より趣味を優先させた父を偉い」 とさえ思う
これなら、出無精の僕にもできるかも知れない
いやいや、紫外線だ
それなら雨の日におこなえばいいか
いや、傘をさすからストックは持てないし、足元が悪いからだめだ
本当に、へそ曲がりの僕である