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No.028 テレビ

2011/03/24

東日本が大地震に見舞われた

「東北地方太平洋沖地震」
というのが正式名称らしいのだが、
メディアによって
「東北関東大震災」、
「東日本大震災」
などさまざまに表現されている

テレビが刻々と変化する被害状況を、克明に報道するごとに、全貌が次第に明らかになっていった

本当に大変なことが起きたのだという実感が明確になり、被災者の方々の心を思い、胸が痛くなる

あまり報道はされていないが、医療体制は大丈夫だったんだろうか

病院の職員だって被災しているわけだし、病院施設も被災していて、十分な医療機能を発揮できなかったに違いない

今回は津波による被災者が多かったとのことであるが、
映像で見る限り、家屋の倒壊も甚だしく、
被害が広域で、かつ分散しているため、
医療の手助けを受けることができないまま、
もしくは入院中のまま、犠牲者になってしまった人が、きっと多くいたのではないかと思う

また、災害時に拠り所となる病院の立地や、構造は極めて大切で、
高度の耐震性や、自家発電装置の充実は重要で、
海岸の近くや、岩盤のしっかりしていない立地は避けるべきであろう

介護施設も同様である

また、原発の爆発による放射能汚染の問題は非常に深刻で

放射能汚染などによる食料不足は、今後じわじわと日本経済、日本人の食生活に影を落とすことは十分考えられる

「原発は安全」との神話は崩壊した

テレビは

スポンサーがCMを自粛するため、AC(ACジャパン、旧公共広告機構)のCMばかりになった

「サウンドロゴ (最期に流れる「エーシー」というサウンド) が耳につきすぎてうるさい」との苦情も相次いだようで、サウンドロゴを流さないテレビ局もある

さて、今期のTV番組については、これまでとは変わったことが多くあった

17年間続いた「から騒ぎ」や、15年間続いた、米国ドラマ「ER」も遂に終った
両者とも、かつては大人気番組であった
随分楽しませてもらったが、次第にマンネリ化して、視聴率も下がってきていたらしい

何にでも「潮時」というものがあるのだ

今期の各局のドラマ

美しき隣人、スクール、冬のサクラ、外交官黒田康作、大切なことはすべて・・・、デカワンコ、さくら心中、伊良部一郎 など、どれも、さほど面白くなかった

ドラマ好きな僕としては、安易な作り込みと、ゆるいテンポ、ベタな展開、もしくは奇抜過ぎる設定に、がっかりした

普通、面白くなくても惰性で見続けたものだが、今期は、途中で見るのをやめたドラマが多かった

きっと視聴率も良くなかったことだろう

時期も不運だった

東北地方太平洋沖地震の復旧、救援作業の最中に、ドラマを楽しんでいることなど、できないではないか

テレビは、ドラマやバラエティーも大切な要素だが、1週間もの間、報道という原点を忠実に守った今回の一連の方針は評価すべきと思う

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