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No.037 ニュース

2011/04/14

テレビニュースの話である

政治、経済、社会問題、事件など、複雑化する現代社会を反映して、毎日さまざまの報道が、いろいろな形で流れる

池○彰という人が最近

やたらと、色々な局で、ニュースに関するわかりやすい解説番組をやっている
本も売れていると聞く

このような、いわば社会現象は、一体なぜ、今頃起きているのだろう?
それは、ニュースの内容、いや、正確には、ニュースで使われる用語が、必ずしも一般の視聴者にとってわかりやすいものばかりではないことに起因していると思う

たとえば、今回の震災関係

放射能をあらわす単位で、「ベクレル」と「シーベルト」の意味の違いを知っている人がどれだけいるであろう

また、「マグニチュード」
はどのように決めているのか、「震度」
との違いはなど、正確に理解している人は少ないはずである

繰り返し、繰り返し、ニュースで出て来る単語なので
「何となく」
意味はわかるかも知れないが・・・・

政治、経済関係

今、話題となっている
「大連立」
の意味する所と、本当に実現した場合どんな結末になるのか

わが国は、この震災でも、暴動や略奪がほとんど起きなかったから、
「日本人は民度が高い」
と国際社会からは評価されたそうだが、「民度」
※の本当に意味する所とは

「政務三役」、「議員立法」、「内閣の機能」
とは
等々、とにかくニュースは、視聴者のすべてが、これらの意味を完全に理解しているとの想定のもとに報道を続ける

「経団連」
と、かつての「日経連」
のちがい、「GDP」
と「GNP」、「NPO」

「NGO」
の違い、など、数え上げたらきりが無い

おそらく、送り手は

「意味がわからなければ自分で調べればよいことだ」、
とか、「意味のわからない人は適当に聞き流してくれれば良い」
くらいに考えているのであろう

幸い、ウィキペディアという便利なものがあるので

インターネットを使える環境にある人であれば、これらの意味は、ほとんど調べることができる

僕もウィキには随分お世話になっている
しかし、まだ国民すべてが、インターネットを使える環境にはないことを考えると、
簡単な説明は、テレビなら、テロップで流すなどの配慮をしていただければ嬉しい

用語の本来の意味を知ることで

社会のしくみがわかり、ニュースがより正確に、また身近に感じるようになるからだ

※「民度」
とは
「国民の社会的成熟度」
に近い意味で、西欧諸国は、
日本を含めてアジア諸国を、概して
「民度が高くない国々」

と評価する傾向があり、その基準で今回日本が褒められたのでは情けない

暴動、略奪が起きないことが、わが国では当然と考えていた僕は、
この報道で少しショックを受けた

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