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No.041 ちょっといいフレーズ

2011/05/02

竹内まりやは

寡作のシンガーソングライター(自称 シンガーソング専業主婦)で、息の長い、自然体の、いつまでも色褪せないアーチストである

作詞、作曲を自ら手がけるが、山下達郎のアレンジもいい感じに仕上がっている
コンサート、ツアーはめったにせず、テレビにも出演せず、忘れたころにオリジナルアルバムを出すが、これらは、いつもトップセールスを記録することから、竹内のファン層の厚さがわかる

アイドル路線でデビューしたが、まもなく、作詞、作曲を手がけるようになる

これまで、多くの歌手に、楽曲の提供もしてきた
詩のテーマは恋愛、失恋、不倫などに加えて、友達、仲間、人生など、幅広い

歌詞は、どれもわかりやすく、ストーリー性を持ったものが大部分である

今回は、そんな竹内のアーカイブの中から、
 僕の気に入っているフレーズを、ピックアップしてみよう

「穏やかな毎日が 続くぜいたく」
(2001 すてきなホリディ)
「でも気づいているの 目覚めた朝 息をしているだけで 幸せなこと」
「誰もがみんなちょっとずつ 年をとってゆくから
 何でもない一日が 実はすごく大切さ」
(2001 毎日がスペシャル)
「チャンスは何度でも 訪れてくれるはず」
「あなたの小さなmistake いつか想い出に変わる」
(1984 元気を出して)
「偶然と呼ばれる出来事は 何もなくて 出会いも別れも 最初に決まっている」
(1999 天使のため息)
「遠くに浮かび出すホテルの窓灯り 走る車の ひとつひとつにさえ
 悲しみを抱えた誰かがいることを思えば 私の孤独は少し贅沢」
(1986 夜景)
「誰かのひとことで 明日もがんばると 思えるなんてすてきさ」
「生まれる時ひとり 最期もまたひとり だから生きているあいだだけは
 小さなぬくもりや ふとした優しさを 求めずにはいられない」
(2006 みんなひとり)
「自由と孤独はふたつでセット 気ままなほど 寂しさもついてくる」
「隣の芝生が青く見えたら この庭に花を植えればいい」
「足りないもの数えるくらいなら 足りているもの数えてごらんよ!」
(2008 幸せのものさし)
「ダイヤも毛皮も欲しくないから 笑顔見せて」
(2001 A cup of tea)
「信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
 どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ」
「満開の桜や 色づく山の紅葉を この先いったい何度 見ることになるだろう」
「ひとつひとつ 人生の扉を開けては 感じるその重さ」
「君のデニムの青が 褪せてゆくほど 味わい増すように
 長い旅路の果てに 輝く何かが 誰にでもある」
(2007 人生の扉)

竹内の楽曲は、メロディーラインの美しさも、さることながら、何でもない歌詞の中に、突然、するりと、さりげなく、人生に関する名言が登場するところが見事である

「人生の扉」
は、

人が歳を重ねることを、ポジティブなスタンスで表現していて、
「人生の応援歌21世紀バージョン」
と言ってもいいだろう

余談だが、ジャケットのデザインは、書家でもあった、故・緒形拳の筆による、とても味わいの深いものだ

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