2011/05/12
客待ちのタクシーの中に、僕の好きなドイツ車を見つけた
この車種のタクシーには滅多に出会ったことがないので、早速タクシー待ちの列に入り、首尾良く、この個人タクシーに乗車することができた
大都市ではこういったタクシーは結構多いのかも知れないが、地方都市では本当に見かけない
僕は、この車種の後部座席に座るのは初めての経験であった
自分で運転する時は、コックピットに座っていても、絶えず前方や、バックミラーを見ているため、計器類や操作系はチラ見程度である
後部座席から、じっくり眺めるのもいいものだ
CDI、高トルクのエンジンから繰り出されるパワーは、後席にいても、加速感を肌で感じる
シャーシは堅牢で、一般的なタクシーと違って、ミシミシ音や軋り音は皆無
また皮シートのすわり心地もとても良く、実に快適な30分間のドライブであった
やはり自動車好きで、車内では車談義に花が咲いた
会話も楽しくて、その後、出かける時はA氏のタクシーを頼むようになった
A氏は必要なことしか話しかけてこない、寡黙な人である
しかし、自動車の話になると熱い
帰りも、僕の自宅を覚えてくれているので、場所の説明もいらない
気楽な、快適なドライブ
ささやかな、僕の贅沢な時間である