2011/06/21
党内外からのやめろコールの中、がんばる
居座るとののしられ、延命策と非難され、四面楚歌となっても、平然としてがんばる
評論家は
「権力の座の魅力はなかなか捨てられない」
などと、あたかも、自分が権力の座についたことのあるような発言をする
そんな、ありえない勘ぐりはさておき
たしかに、震災対応には多くの不手際があった
しかし、総理大臣が菅氏以外であったとして、どれだけ手際の良い対応ができたかは、甚だ疑問だ
何しろ「未曾有」の出来事だったのだ
などと本気で考えている人は一人もいないはずである
今後、菅氏がやめて、誰が総理になっても、今さら画期的な施策ができるとは思えないからだ
総理大臣には大統領のような権限はない
閣内、党内外には人材はいくらもいるはずだから、画期的救済策があるのなら、とっくに実施されていたはずだった
裏を返せば、菅氏がやめても、特に秀逸な人材がいるわけでもなく、
今後、誰が首相となっても、大した成果が得られないことは目に見えているということだろう
今回の大震災は野党に、民主党攻撃の絶好のチャンスを与えた
だから、野党第一党である自民党は、震災対応を、民主党攻撃の政争の具として使う
被災者のことを思うと、
震災対応を巡っての、2大政党間での党利党略をかけた鬩ぎ合いは、
国民の思いとは遠くかけ離れた、全く、許されざる行動と僕の目には映る
昭和初期、政友会と民政党の二大政党は、国民の方を向いておらず、
党利党略のため、互いの失政を非難し合いつつ、目まぐるしい政権交代劇を繰り返した
このことが、国民の政党不信、政治不信を招き、結局、軍部の独走を許すこととなった
そして、日本は太平洋戦争へと向かう
政党政治は、1932年5月15日、政友会犬養毅首相の暗殺をもって終焉を迎え、遂に大戦後まで復活しなかった
現在の状況は、
どことなく当時と類似していないだろうか?