2011/07/27
TVでは、必ずこのように表現される
政令指定都市である名古屋市は、別に 「愛知県」 をつけなくても良いはずなのに
「北海道・札幌市」、 「福岡県・福岡市」、 「神奈川県・横浜市」 と言いますか?
名古屋の地図上での正確な位置を指摘できない人も多いと思う
かつて、新幹線 「のぞみ」 の名古屋飛ばしが、物議をかもし、結局、名古屋は途中停車駅となった
名古屋市は、それほど影が薄い存在なのか?
人口で見れば、東京特別区、横浜市、大阪市に次ぐ、日本4位の大都市である
世界のトヨタの本拠地でもある
名古屋市民だったので、名古屋には愛着がある
名古屋市立の幼稚園、小中学校、大学に通ったし、名古屋市の職員(市立大学教員)も勤めた
だから、名古屋市には、結構お世話になっている
そこで、今日は名古屋論です
確かに名古屋弁の特徴をよく捉えているとは思うが、
猫じゃあるまいし、皆が、みゃーみゃー、にゃーにゃー言っているわけではない
「金の鯱」、「きしめん」、「味噌カツ」、「味噌煮込みうどん」、「手羽先」、派手な結婚披露宴
最近では 「おもてなし武将隊」?
けれど、「東京砂漠」、「大阪ラプソディー」「柳ケ瀬ブルース」 はあっても、
名古屋の地名が題名にはいった流行歌はない (1つの例外を除いて)
東京は、地方から上京した人が多く、外国人も多く、いわば人種のるつぼであるのに対して、
名古屋周辺は、土着の尾張族、三河族によって形成された、いわば単一民族圏であり、ある程度の閉鎖性は仕方のないことだ
しかし、地理的に東京と大阪の間に位置するせいなのか、関東、関西の混合的な文化も多い
このように羅列してみると、名古屋はどうやら文化的には大阪に近いのか?
確かに、日本を東西に分ける時、名古屋は必ず西日本だ
三河出身の家康は、何もなかった板東武蔵国に、人口100万の大都市、江戸を築き、現在の東京に至っている
名古屋中村出身の秀吉は大坂に築城し、巨大な城下町を作り、今の大阪の発展の礎を築いた
結局、三河人、尾張人が両都の基礎を作ったわけだ
にもかかわらず、400年後の今日では、3都市の文化は全く異なる
やはり、名古屋は、東京にも似ていないし、大阪にも全く似ていない
名古屋は名古屋なのだ
しかし、大阪の文化はかなり独特で、よそ者が交じり合える雰囲気ではない
大阪を中心とした近畿圏は橋下知事が副首都構想を主張するまでもなく、もはや文化的には独立国、いや、外国と言ってもいい
と聞かれても 自分もわからなくなってしまった