2011/08/06
幸運なことに、不安定な病状の入院患者さんも、今はいないし、待機当番でもない
外は一応晴れているが、快晴ではない
こんな機会は滅多にないので、外出することにした
本当に久しぶりだ
目指すは黒姫高原
ルーフを開けてオープンにし、サイドウインドウも下げて、国道18号を北上する
久々のフルオープン走行である
オープンエアのドライビングは、あたかもバイクを運転している感覚である
5460cc DOHCの咆哮が後ろに聞こえる
ルーフを閉じてドライブする時の静かさ、しとやかさとは、別世界だ
オープンエアのドライブの必需品は、ロングバイザーのキャップとサングラス
キャップがないと眩しくて仕方が無い
サングラスがないと、目が疲れる
だから、今日のような「快晴ではない晴れの日」が、オープンエア走行にはぴったりだ
標高が上がるにつれて、気温は徐々に下がり、樹木の香り、ひんやりとした空気を肌で感じる
残念ながら、まだコスモスは咲いていなかったが、高原の雰囲気は十分過ぎるほど満喫できる
ロッジでコーヒーを飲んで、くつろいだあと、帰途についた
帰路は、通称「信州五岳道路」を走る
飯綱、黒姫、戸隠、妙高、斑尾の山々が一望できる
このルートは、ワインディングやアップダウンが適度にあり、ドライブするには最高に楽しい
ブレーキングのタイミング、ステアリングの切り戻し、頻繁なギアチェンジ、と忙しい
往復1時間半のドライブであったが、爽快感は一日続いた
長野駅前から善光寺に続く道を、「G」を目指して歩く
薄暮に、ぼんやりと灯りを燈し始める、モダンな外観の飲食店の数々
この通りは、善光寺の参道であるが、独特の上品さがあり、僕は好きだ
立ち並ぶ居酒屋や、カフェ、楽器店を横目に見ながら、こころ浮き浮きしながら歩く
「G」は25年ほどの歴史を持ち、僕が長野県に来てからは、しばしば通っている店である
7時半開演だが、6時に到着した時には、客は僕1人
カウンター席に陣取り、ビールを注文する
ステージではすでにリハーサルが始まっていた
メンバーが、進行の打ち合わせをしながら演奏している
こんな様子を見るのもいいものだ
「こうやって、インタープレイが出来上がって行くのか」、と、よくわかる
アルト、テナーを吹くのは、僕の知人のN氏である
7時半ちょうどにステージ開演
20席ほどある客席は満席だ
ピアノ、ベース、ドラムの、リズムセクションの演奏は素晴らしい
しかし、何と言っても、N氏のサックスがパワフルで圧巻、音色が美しく、パッションがビンビン伝わって来る
大感激だ
ビール、ジン、ビールと頂いて、ほろ酔い気分で帰途に着いた
頭の中では、まだサックスが鳴っている
たまには、こんな一日もいいものだ