冬は胃腸炎の季節である

最近有名になったノロウイルスによる感染性胃腸炎
ノロウイルスが原因と判明するまでは、確か 「小球形ウイルス」 と呼ばれていた
激しい水様性下痢と嘔吐が特徴で、無熱

ノロウイルスの感染力は極めて強い

このウイルスはアルコールでは消毒されない
すなわち、最近、色々な施設に常備されている摺り込み式のアルコール消毒薬での殺菌は無理だ
だから、手洗いだけが最大の予防法である

「手洗い」 といっても

有効な手洗いをしている人はあまり見かけない
僕は、ごく普通に手洗いをして、その所要時間をはかってみた

液体洗剤をつけてから洗い終えてタオルで拭うまで、だいたい 10秒程度である
たぶん、たいていの人もこんなものだろう
しかし、 10秒では全く不十分であるとされている

では、一体どれくらいの時間をかければ手はクリーンになるのか？

手洗いには最低 1分間かけることが必要とされている
「 1分なーんて短い」 とお感じのアナタ
実は、手洗いの 1分間は相当に長く感じる
しかも、いちいち時計を見ながら手洗いなんて面倒だ
「できるわけないでしょ」 といわれちゃう

そこで登場するのは、時計代わりの 「七つの子」

誰でも知っているあの童謡である
「かーらあすー」 から始まって 「まあるい目をしたいい子だよ」 まで、ゆっくり歌って 1分だ
声に出して歌うのが理想だが、周りに人がいると、 「この人、変な人」 と思われるかも知れないので、心の中で歌う

指の又や手背、手掌、爪の間

とにかく、洗い残しがないように、スポンジなど使って洗う
「外から帰ったらうがい ・ 手洗い」 と、良く言われるものの、 1分間の手洗いを実行している人は、きっと、ごくわずかではないであろうか？

<< 前ページ 　｜　 次ページ >>