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No.114 夢

2012/01/31

あなたの夢は何?

色々な状況で問われる質問だと思う
幸い、僕は今まで、この質問を受けたのは、若い時に付き合っていた彼女から、 1回だけだ
その時は、何と答えたか定かではない
何か、理想的な、かっこいい夢を語っていたのかも知れない

この歳になっても夢はある

今の夢は 「コルベットを所有すること」
しかも色はイエロー

70歳を超えたら、オープンのコルベットで、もみじマークを前後左右にいっぱいくっつけて、内田裕也風に長髪の白髪をなびかせ (今はスキンヘッドだが) 、高速道路を疾走するのだ

全く小さな夢で恥ずかしい

僕はアメリカという国があまり好きではない

しかし、アメリカ製品は別である
アメリカン ・ マッスルカーの代表がコルベット

20年弱前に

これもアメリカン ・ マッスルカーの一つ、シボレー ・ カマロ Z28に乗っていた時期がある
コルベットは、高嶺の花、手が届くわけも無かったので、ベットと同じエンジンを搭載する Z28を入手したのである

えんじ色の Z28は排気量 6リッター近くあるにもかかわらず

フェンダーは強化プラスチックだったりで、車重は軽い
そのため、恐ろしいほどの加速をした

反面、図体がでか過ぎて

取り回しは大変、見切りは悪いし、最小回転半径は大きいし、何しろ船を操縦しているのかと思う程だった
すなわち、運転席はコックピットじゃなくてブリッジという感じ

古典的OHVエンジンのため、エンジン音は凄まじく

独特の低音で、地鳴りのようなその爆音は、深夜の帰宅時に、きっとご近所に多大な迷惑をかけていたことと思う

「イーグルマスク」 と呼ばれる

猛禽類を思わせるような挑戦的な形状のフロントグリルと、極端に低い車高、不必要に大きい車幅のなせる業なのか、道行く車は皆、僕をよけた
そのため、自分があたかも暴走族にでもなったような錯覚に陥り、勢い下品な運転になった
「人は、乗る車で人格が変わる」 と気づいたのも、その時であった

当時、 Z28は 300万円前後の価格で売られていたが

現地アメリカでは、はるかに安価であり、高校生が気軽に乗る車だったとか

そのため、安全装置はブレーキ以外、何一つついていない代物で、 「とにかくでかくてスピードが出ればいいだろう」 的な、実にアメリカンな車だった

Z28は、エンジンが同じと言うだけで、コルベットとは全く異なる車だと気づいた

そして

僕のコルベットへの憧れは、更に高まって、今に至る

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