2012/02/20
マンガ、ゲームソフト、コスプレ、カラオケなどなど
二次会で、グループで、カップルで、さらに最近は 「一人カラオケ」
真昼間であろうが、深夜であろうが、そんなこと関係ない
暗くて狭い部屋の中で
けど、歌い終われば拍手
得意になって新曲を歌ってみれば、新し過ぎて誰も知らない
しかし、歌っている本人は自分の世界に浸って満足
結局サビしか知らなかった曲を入れてしまって、途中で削除
終電を気にする必要もない
この暫しの時間だけ、日々の鬱憤が消えている
一人、また一人と人数は減って行く
最後まで残る人の体力は凄い
その誕生から 30年足らずで世界各国に広まった
30年前と言えば、僕が研修医だった頃
そういえば、カラオケがまだ 8トラックのテープを使っていた当時、僕は仕事終りに仲間と頻繁に通ったものだ
テープゆえに、ピッチを変えればテンポも変わって歌いにくい
イギリス、台湾、韓国において特に盛んで、かのスーザン・ボイルも、英国のカラオケオーディションに登場して有名になったという
韓流ドラマでカラオケ関連のシーンにお目にかかったことはないが、米国のテレビドラマでは、しばしば目にする
発明者がいて 井上大佑 という方らしい
イグノーベル賞※ にも値する、世界の大発明というべきだろう
暗い部屋で分厚い本の小さな文字を追わなくても、ずっしりと大きなデンモクさえ確保すれば、パネルにタッチするだけで選曲、送信ができる
前に歌っていただろうグループの選曲履歴から、彼らの年代がわかる面白さ
カラオケの歴史における二つの革命的出来事は、配信システム(通信カラオケ)への変貌と、デンモクの登場であると僕は信じる
毎年 1000曲以上が新しく加わるという
膨大な数の楽曲から 「カラオケ」 を作るのには、地道な音起こし作業から始まる
その道のプロが、原曲から各楽器のパートを聞き分けてそれを再構成し、ボーカルなしの曲を作り出す
コンピューターで一気にできるような作業ではないらしい
画像には歌詞のスーパーを入れ、さらに歌いやすいように、歌い出しより少し早目に文字の色を変えて行く
一曲作るのに数日はかかる、何ともアナログな世界である
カウンターの居酒屋や飲み屋には、必ずといっていいほど、カラオケマシンが設置されていて、仕事帰りのサラリーマンが歌っていた
しかし、カラオケボックスが発達した今、この光景は少ない
いち早くカラオケボックスで歌ってみたい
だから CDを買ったり、楽曲をダウンロードして歌を覚える
人が歌うのを聴いて、その曲を知る人がいる
日本のミュージックシーンを牽引しているとも言える
カラオケのもたらす経済効果は計り知れない
だから、カラオケブームはいつか過ぎ去るものと思っていた
毎年がカラオケブームといって過言でない年が重なり早 30年
今や土地土地、国々で様々に形を変えて、なお発展し続ける
※ イグノーベル賞 とは、
「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」 に対して与えられる賞である。