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No.133 極論

2012/03/22

僕は、 「給料の年功序列制」 を提案する

例えば、 20代の給料を 1500万円、 30代 1300万円、 40代 800万円、 50代以上は 500万円とする

経験年数が増して、仕事ができるようになっても、給料は下がる

しかし、肩書きは上がる
肩書きと給料は逆リンクするのだ
給料が少なくなる分、肩書きという名誉で満足してもらう

飲み屋では、部下が上司におごる

そうすると、上司と部下とは、より近い関係でフランクに仕事ができるかも知れない

若い層に金銭的余裕が出るとどうなるか?

若者には興味の対象が沢山ある
ファッション、美容、趣味、レジャー、グルメ、飲み会、種々の教室、ジムやエステ、車 などなど
すなわち、若者の消費活動は極めて盛んだから、市場に出回る金は増える
「いつかはクラウン」 ではなく、 「今のうちにレクサス」 だ

今、大都市のショッピングモールに溢れかえるのは

大部分、いや、全てが若者と言っても過言ではなく、中高年者を探すのは極めて困難だ

消費が増えれば景気は良くなる

消費税収も格段に増加する

また、収入が多い若い世代は

将来、収入が減ってゆくことがわかっているから、給料のいくらかを貯蓄に回し、老後に備える心構えができる
高給による貯蓄を原資に、起業する若者も増えることだろう
日本の経済が活性化すること間違いなしだ

養育資金があるから、子供もたくさん作ろうと思うだろう

少子社会は消えることになる
今、日本が抱える、社会・経済の問題をすべて解決できるわけだ

自分の貯めた金で老後を過ごす

年金制度は全面的に廃止できよう

かわりに ベイシックインカム を導入する

ただし、対象は全国民ではなく、 60歳以上に限定する
こうすることで、政府の出費を抑えることができ、老後の生活保障も得られる
すべてが自己責任、小福祉国家の誕生だ

成果主義の世の中では 「格差」 が生じるのは当たり前である

個人個人に能力や容姿の差が厳然として存在すること自体が、そもそもの 「格差」 なのだから
「格差のない社会」 などと言う綺麗事は、現行の社会制度下ではありえない、夢物語でしかない

自由経済、資本主義を貫けば、福祉国家とは相反する

非格差社会、福祉国家を突きつめれば共産主義だ
理想と思われた共産主義が、ことごとく失敗に終ったように、これはない

なら、資本主義、小福祉国家を推し進めるしかないではないか

そのために、給与逆年功序列制度が切り札となる

資本主義、自由経済を守りながら

厚い福祉政策を守りながら、格差社会をなくするなど、相反することのオンパレード、すべてが中途半端になること必定だ

そう、中途半端が一番良くない

年功序列制 となれば

親が成長した子供から、小遣いをもらえるようになるかも?

※ベーシックインカム (basic income) は
最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を無条件で定期的に支給するという構想

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