2012/03/23
子供の頃から業界の、特に数字に関する隠語を覚えた
ステセムは 15、ステノンは 12、ミミは 3といった具合だ
今は、あまり多く使われていないが、思いつくまま羅列してみることにする
心不全が悪化して危険な状態になっていること
ステルベン (ドイツ語のsterben 「死亡する」 ) → ステる (これもしばしば使う)
→拾う ( 「捨てる」 を連想するため、あえて反対語を使う 主としてナース用語)
脳卒中 (apoplexia) を起こす
出血する (hemorrhageから) :
因みに、ロングマンの現代英英辞典によるとhemorrhageは、bleedingが単に出血の意味であるのに対して、 「多量出血、出血が止まらないこと、予期せぬ出血」 とあるが、 「ヘモる」 は、むしろ、何かの手技のあと、少量の出血が起きてしまった時などに使う
膵臓 (pancreas)
脾臓 (ドイツ語)
トリプルA・・・バンド名ではなくて、 「腹部大動脈瘤」
癌 (carcinomaから) :
昔は 「クレブス」 (ドイツ語) と言った
椎骨脳底動脈血流不全
心肺停止状態
皮膚科
耳鼻科
体表から測定する動脈血酸素飽和度
退院 (discharge) :
少し前までは 「エント」 (ドイツ語のエントラッセンから)
胸水、腹水などの腔水
尿
血液・・・ブルートトランス(輸血)= BTなどの使用例がある
化学療法+照射
穿刺 (punctureから)
指導医、上級医
「病状説明」 に転用されている・・・少し前までは 「ムンテラ」
嘔吐 (ドイツ語のエルブレッヘンから) ・・・ドイツ語世代の先生方だけが使うが、知っていないと恥をかく
恐らく、はじめは同業者だけにわかるよう、隠語的に用いられたのだろうが、今、我々はそんな意識もなく、ごく自然に日常使う
文字数が少なく、会話には便利だからであろう
隠語の色彩は、特にない
家族や、自分が入院して点滴をされている時、点滴のあとが黒ずんでいたら 「少し ヘモ ってますね」 といってみよう
ナースは、きっと 「この人、何者?」 と思う
敬遠されて、逆効果になっても、責任は取らないので、悪しからず