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No.137 猫と男

2012/03/30

犬と猫

両方とも、ペットの代表格だ
そこで、質問

犬と猫と、どちらの記憶力が良いと思いますか?

答えは、意外にも猫

猫の源流は虎で、単独行動が基本
犬は、群れで行動する習性がある狼を祖先とする

「一匹狼」 という言葉がある

狼は群れで生活するから、一匹で生きる個体は珍しい
だから、あえて 「一匹」 をつけるのだろう
いっぽう、 「一匹虎」 とは言わない
当たり前だから

猫は単独行動が基本であるから

単独で生き抜く智恵が必要となる
たとえば、 「以前、あの場所にいたら人間に棒で叩かれた」 とする
その猫は二度とそこに近寄らない

単独行動をするからには

過去の、危険を感じた記憶、餌を見つけた場所などの記憶がないと、何度も危険な目に会うこととなる
だから猫は記憶力が良い

猫は、人の真似をする

人間が引き戸をあける行動をじっと観察して記憶し、ついには自分で引き戸を開けるようになる
人をまねて、トイレの便座に腰掛けて用を足す猫さえいると聞く

猫の記憶の良さは、古くから知られている

「猫は執念深い」 「化けて出る」 などの言い伝えがあるほどである

一方、犬は元が狼であるから

群れを作って集団で行動する習性を残している
群れは、リーダーに従っていれば、そして、群れと行動を共にしていれば、自分は安全であり、 「危険なめに会った、という記憶」 は、生き延びるために、あまり重要ではない

犬は、群れのリーダーには絶対的に従うという本能を忘れていない

犬のリーダーとは、飼い主である
だから、犬は飼い主に忠実である

犬は飼い主の顔色を窺い、その感情を理解するのが得意だ

たとえば、主人が親しそうにしている人には決して吼えない

他方、猫は、群れを作らないから

飼い主をボスとは思っていない
しかし、餌をくれる飼い主の顔やしぐさは、きちんと記憶しているので、飼い主には無防備だ

以上は、僕がどこからか得た知識である

出典は忘れた

さて、ヒトはどうだろう

しばしば、人を 「猫型」 、 「犬型」 などと分ける場面がある
これは、場合場合によってその判断基準が異なる、多くは勝手な分類に過ぎない

しかし、男は猫を見習うべきである

いや、男は 「猫型」 であるべきだ

失敗経験から学習しつつ、一人で決断し、一人で、孤高に生きて行くのが、本当の男である
群れてはいけないし、男が群れてはみっともない

なーんて、いかにも現代にマッチしなさそうなことを、たまには書いてみた

「そう言う自分は一体どうなんだ?」 と聞かれそう

僕は猫型を自分の理想としながら、なりきれていない

「犬型であってリーダー資質のある人が、行動パタンは、実は猫型」 ということが本当は理想なのかもしれない
強い戦国武将は、きっと皆そうであったと思う

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