2012/04/16
「鼻はどこですか?」
と聞かれた
はたと困った M児
そこで出した回答が
「顔の真ん中で、口の上、目の下」
あくまで、言葉を使って答えた
たぶん、その試験官は、 M児が単に指で鼻を指すことを期待していたのだろう
変な所でプライドが高い M児は、 「それではあまりにも、幼稚過ぎて、人(児)を馬鹿にしている」 と思った
「幼稚」 園 の入園テストなのに
M児は、この頃から、既に変わっていたらしい
その時の渾名が 「神出鬼没の川口」
数年間、ペーパードライバーであったので、路上運転に慣れようと、毎日、朝の 3時に起床して、交通量の少ないうちにドライブに出かけ、 8時半の定時には大学病院の医局に出勤した
朝ドラ時間は 5時間ほどあるので、片道100km程度の遠出は、余裕で出来た
そんな時は、登院時刻が大幅に遅れてしまう
仕方が無いから、瞬間、図書館に寄り、昼ごろに、何食わぬ顔をして、医局に顔を出す
僕の口から咄嗟に出た言葉は
「図書館で文献を調べてました!」
「ああ、だから見つからなかったのか 朝から偉いな」 と、素直に信じる先輩
まだ院内放送で医師を呼び出していたのだが、図書館は別棟で、院内放送が入らない
先輩はお見通しだったのかも知れないが、僕の下手な嘘を信じたふりをしてくれた
たとえ瞬間であっても、図書館にいたことだけは、嘘じゃないのだが
自分では、そんな病識が全くない所が、やはり、変わり者たる所以か?
人は、気を遣ってか 「ユニーク」 と表現する
ゆうに 10か 20は出て来るが、これを 「ユニーク」 と片付けるのか?
せめて 「個性が ゆたか」 とでも言ってもらいたい
それでも、これまで、反社会的行動は一切ない
青切符を3回切られたことと、例の遅刻の件を除いては
1年も経つと、不思議なもので、慣れてしまうのか、普通に接してくれるのは大変有難いことだ
でも、きっと皆、僕の行動パターンには、もう慣れたはずである
と、自分では思っている
のだが ・ ・ ・