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No.169 悪魔のブラックマニュアル

2012/08/01

皆さんは、社会人となってから、「喧嘩」をしたことがあるだろうか?

人間は、たとえ歳を重ねても

性格の本質は変わらないから、大人になっても、いじめも喧嘩もありだ
ただし、それは、子供の喧嘩とはわけが違う
もっと陰湿かも知れないが、暴力は登場しない
もちろん、言葉の暴力はあるが

喧嘩とまでは言えなくても

「言い争い」 程度のことは、どの社会でも、誰にでも、きっと起きる
そこで、今回は、 「言い争い」 での対処法について

まず、言い争いをしてもいい相手かどうか?

これを見極めることが、最重要項目である
心の中では感情的になっても、争うべき相手でなければ退散しよう

言い争いは、必ず、どちらかが口火を切る

仮に、それが自分であっても、相手であっても、以下の手法は通用する
まず、相手を挑発する

挑発の言葉の例を挙げる

  • あなた、皆があなたのことを、どう見ているか知ってます?
  • あなたに そういうことを言う資格はない
  • それは、あなたの言う筋のことではない
  • まるで 子供ですね

など

挑発に乗った相手は

興奮すればするほど、平常心を失い、自然と大声になり、余計な事を口走り、本音を漏らし、時には口汚く、こちらを罵るだろう
こうして、相手に喋るだけ喋らせる
この際、大切なことは、決して相手に対して反論をしないことだ
反論は、興奮している相手の、更なる反論と自己主張を招く

相手には興奮させて

自分が冷静を保つことができれば、すでに勝利を得たのも同然だ
相手のペースに巻き込まれて、相手と同時に大声を出すなどは愚の骨頂である

自分だけ冷静を保つためには

心して口数を少なくすることが最良の策である
挑発をした後は、沈黙を守ることが肝要だ
こちらは、だまって相手の言い分を聞いていれば良い
そして、相手の主張、攻撃内容はメモに取って残す
最大の攻撃は、相手を無視することでもある

相手だって、こちらが乗ってこなければ、いつかは言葉が途切れる

この時を見計らい、一瞬の隙をついて、今度は相手の論理の矛盾をつく

そして最後には

「では、私はどうすれば良いのか?」 「私にどうしてほしいのか?」
とたたみかける

たったこれだけのことで、しどろもどろになる相手が多い

後日、言い争いの場面での、
 相手にとって不利になる部分だけをメモから抜粋して

周囲にそれを漏らすとういう方法も、陰湿ではあるが、相手へのダメージは大きい
「あーんなこと言っていたよ」 と
すると、相手の周囲からの評価は下がる
(これが 「ブラック」 たる ゆえんです めったに用いてはいけません)

言い争いでの勝利は

論理で相手を打ち負かすことではない
相手の怒りを押さえ込み、うまく、相手の矛を納めさせることが勝利なのだ
相手をとことんやっつけ、追い詰めることが、勝利と勘違いしてはならない
また、相手の人格を傷つける言葉も禁句

相手に暴走させたあと、謝る点があれば謝る

あっさり謝ってしまうと、きっと相手は、その件に関しては、もう怒る根拠を失う

たとえ、理論で相手を打ち負かすことができても

そのことで、後々、相手から恨みを買うようでは、勝った意味がない

どうです、参考になりました?

喧嘩などしたことのない、大人の皆様には、きっと何の参考にもならなかったでしょうね

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