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No.172 近いうちに

2012/08/16

ある政治家が 「近いうちに、衆議院を解散する」 と言った

「近い将来」 では だめだったらしい
結局 「近いうち」 で決着した

「近い将来」 と 「近いうち」 は、一体どう違うのか

これについて、某、元首相、麻生氏はこう言った
近いうちに 飯でも食おう」 と言ったら、普通は 2週間以内に飯を食うでしょう
近い将来に 飯でも食おう」 と言ったら、飯は食わんでしょう
うまいこと言うものだと思って聞いた

しかし、実は

永田町で 「近いうちに 飯でも食おう」 と言っても、決して飯を食うことはないとのこと
単なる挨拶の一種に過ぎない
したがって、この社交辞令のことを、永田町では 「近飯 (ちかめし) 」 と呼ぶそうな

待てよ

考えて見ると、僕も、 「近いうちに 皆で ご飯しましょう」 と誘われて、結局その後、何の連絡もないことばかりだった
「ちかめし」 は、別に永田町だけではないのである

本当に誘う気持ちがあれば

「来週中なんて どうですか」 など、より具体的な誘いかたをするものだろう

さて、今回の場合に関しては

衆議院解散総選挙は、本当に 「近いうち」 に行われることになるだろうというのが、一般の見方だ
記者が、解散時期を首相に聞いても、 「近いうちは 近いうち、それ以上でも、以下でもない」 と、また例によって、のらりくらりとした、そっけない返答

でも、これは当たり前の話である

首相が 解散時期を明示できるわけがない
質問するほうが野暮というものだ

解散時期を明示すれば、その時点で野田政権は レイムダック化する
それに、非政治家が 解散時期を知って何になる
消費増税は決まったし、もう、成るようになれと叫びたい

あー、年金だの、税金だの

国民生活に直結する重要なことは、今日もどんどん少数の人達の手で 決まって行く
国民の手の届かない所で

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