かつて、 「不倫は文化である」 と発言して、世の女性達の顰蹙を買った俳優がいた

もっとも、今ではこれが、彼のツッコミネタになってしまったが

「文化」

ウィキペディアによると、 「人間が社会の成員として獲得する振る舞いの複合された総体」 と、むずかしいことになる
簡単に考えれば、 「ある集団が慣例とする行動様式」 ということにでもなろうか

「郷入っては郷に従え」 というが

これは、違う文化を持つ集団に属せば、その 「文化」 を身につけることが、仲間として認められる第一歩である、ということを言っているのだろう

しかし、言葉の定義からは、聊かはずれるが

何も、集団のみならず、個人にも 「文化」 はある

その人の生活様式、趣味、人との交わり方などなど

これは、紛れもなく、その人の 「文化」 であると僕は考える
かの俳優にとって、不倫は、 「彼の文化」 であったのだろう

人は、他人との関係が深くなればなるほど

互いの文化を 共有するようになる

たとえば

付き合っている異性が好む音楽を、自分も好んで聴くようになる

配偶者となった人の生活習慣に、意識することなく染まってゆく

「仲間として認められたい」 という本能が、そうさせるのかも知れない
お互いの価値観を、ある程度共有しなければ、 2名という、社会の最低単位は、きっと長く維持できない

よく、 「永く連れ添った夫婦は、顔が似てくる」 と言われるが

食事内容を含む、同じ文化を共有することが一因ではなかろうか

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