2012/10/19
「ソフトバンクが、米国大手携帯電話会社、スプリント・ネクステルを買収する」との報道が流れた
報道によると、スプリント・ネクステルは経営で行き詰まりかけていた
今までにも大胆な経営戦略を展開してきたが、今回は、買収額が201億ドルという巨額であることに 僕は驚いた
融資を受けての巨額買収を 「賭けに出た」 と判断したのか、発表後、SBの株価は、連日下がっているとのこと
株式会社であるSBは、きちんと成果を出して、株主の賛同を得ていただきたいものだと思う
SBは世界第三位の携帯電話会社となり、市場を世界に求めて展開をするという
創業 30年余のこの会社は、この先、一体どこまで拡大を続けるのか、計り知れない
世界での携帯電話の売り上げ高トップは、中国の 「中国移動通信」 であるという
ここでも中国は台頭してきているのだ
ソフトバンク しかり、ユニクロ しかり
新興企業であるということと、創業経営者個人の着眼点、先読み力が鋭いということだろう
もちろん、その行動力と迅速さも成功の秘訣と思う
所帯が大きいゆえに小回りがきかず、社長の一存で経営戦略を決めるなんてわけには行かない
ユニクロの従業員数 1733、ソフトバンクに至っては、単体ではたったの 148人とある (連結で 21858人)
これなら、さぞ小回りがきくことだろう
しかるに、一般に、団体が重大な決定を下すのには、誰か先見性のある人の一存で決めるほうが、迅速で成功性が高いのではないだろうか?
「新型車開発に当たって、若いデザイナーが提案する斬新なデザインを、幹部社員達が認めず、結局コンサバティブな、いわば平凡で無難なデザインに落ち着いてしまうために、結果、売れない車ばかり作ることになってしまった」 という話を、関係者から聞いたことがある
合議制をとれば、リスクの大きい決断には至らない
生き残りをかけた大勝負には、 「失敗するかも知れない」 と考える人の同意は得られない
こういったことも、組織にとって、あるいは必要なのではないだろうか