2012/11/27
何気なく保管していたレコードであったが、保存状態が良かったせいか、ジャケから出すと、カビの一つもなく、美しいままを保っていた
果たして正常に作動するものだろうか?
恐る恐るレコードプレーヤーのターンテーブルにLPレコードをのせて、針を落とす
作動した
CDでは聞かれない、迫力のあるものであった
繊細な楽器のニュアンスもきちんと再生されている
音の良し悪しなど、あまりこだわらない僕でも、違いは、はっきりわかった
そして、アナログの 「レコード」 を再評価することとなった
30年以上前に発売され、しばらく使用していなかった、ジムランのスタジオモニター
ところが、何としたことか、聞いているうちに、音が少しビビっていることに気付いた
エッジのウレタン樹脂が劣化して、ぽろぽろと落ちてくるではないか
期待はしていなかったが、何と、こんな簡単な方法で、 スピーカーは蘇った
デジタル時代のこんにち、意外なことに、アナログレコードの発売数が急増しているとのこと
だから音質が良いのは当たり前で、その良さが再認識されているのだろう
中には CDから DAコンバーターなる機器を通して、わざわざアナログに変換して音源を楽しむ人もいるという
よく知られていることだが、ジャズ喫茶では今でもアナログ板再生にこだわっている店が多い
片面は 25分程度で終ってしまうから、頻回に裏返さなければならない
アナログ板復活ムードなら、自動で裏返す機構を備えた民生用レコードプレーヤーを開発してほしいものだ
ひょっとしたら、すでにあるのかも知れないが
※ ダイナミックレンジ : 識別できる最小音と最大音の幅