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No.215 デンキについて考える

2013/02/14

我々にとっては空気のような存在の電気

しかし、日々の生活は電気がなくては全く成り立たない
たとえば、今、流行の 「オール電化」 住宅
電気の供給が止まった瞬間から機能しなくなる

家電製品だけでなく、経済活動だって電気に依存している

たとえば、銀行口座への出し入れや送金、物流も、株の売買も、すべてコンピューターが介入している

海抜 0m地域では、雨水などの排水にポンプを使う

このポンプも基本電動だから電力供給が停止すれば、海抜 0m地域は水没するだろう

情報通信だって電気依存だ

携帯電話、インターネット、これらも電気なしでは単なる箱に過ぎず、国民は通信すらできない

すなわち、送電が止まれば、日本はたちまち麻痺状態となってしまう


先日

想定される 「南海トラフ地震」 が起きた場合の対策に関して、ある番組で特集していた

南海トラフ地震が起きれば、これまで各地で起きた地震の被害規模をはるかに上回る、全国的規模の災害になるだろうとのこと

たとえば、北九州、瀬戸内、近畿、東海地方の火力発電所が

津波の浸水などにより操業できなくなり、電力供給が激減、結果、数ヶ月以上の長期間にわたる停電が起きる可能性があるらしい

通信網は分断され、ライフラインの復旧にも数ヶ月単位を要し

その間の国民の生活は一体どうなるのか予想すらできない

今後 5年かけて被害の予測をするというが

被害予測に 5年もかかる理由も不明だ

国や自治体は

被害が起きた場合の救済 ・ 救援対策を模索しているようだが、少なくても自分の家の電気だけは自分で確保するシステムの構築のほうがはるかに重要かつ簡単だ

たとえば、燃油の確保さえ難しくなることを考慮に入れ

住宅には、ガスで稼動する発電機の設置義務を法制化するのはいかがか

余談だが

そうすることにより、ガス発電器の需要が急増し、内需拡大に一石を投じる結果ともなろう

これまた今流行の電気自動車、EV

環境にやさしいのはわかるが、送電が止まれば充電できない
EVのことを、車の未来の理想形のように語る向きもあるが、従来のガソリン車は電気に頼らず、文字どおり自力で動くことができるから、災害が起きた時のことを考えると、ガソリン車はEVよりもはるかに優れている

そういえば、ガソリンスタンドだって給油には電力を使う

だから、電力供給が止まれば、タンクにガソリンはあっても給油はできない
そこで、ガソリンスタンドでは自家発電装置を設置する動きがあるという

さて、水道の給水ポンプにも電気を使うから

送電が停止すれば水道は使えない
それなら、各戸が井戸を掘るしかない

井戸 と 自家発電装置

この 2つは、これからの住宅の必須アイテムになるかも知れない

何だか時代を遡っているような・・・

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